最近の密かなお楽しみ?バリアタスコレクション!
逸品堂を始めてから、温室の中がベタだらけになっちゃって自分の好みとかに関係なくひたすらベタの世話に追われている気がします。そんな私の最近の密かな楽しみがバリアタスコレクション!バリアタス(Xiphophorus variatus)はプラティに非常に近い卵胎生メダカの1種で、原産国はメキシコです。もっとも、よほどの事がなければ原種が我が国に輸入される事は無く、今見かけるそのほとんどすべてが東南アジアブリード物でしょう。 ただ、プラティほどにはポピュラーではなく何処のショップでも見かけると言うほどではありません。飼育管理の容易さはプラティ同様なのですが、成熟するまでにプラティよりも時間が掛かる為なのか市販価格はプラティよりは若干高めのようです。また、カラーバリエーションもプラティほど豊富ではありません。 じゃあ、何だってわざわざバリアタスなんて飼うのさ?って思うでしょ?でも、バリアタスにはプラティには無い長所があります。それは、背ビレがビローンと伸びるセイルフィンタイプの見事さはプラティの比ではありません。プラティの背ビレが伸長するタイプはせいぜいピンと尖って見える程度で言わばハイフィンどまり。でも、コンテストレベルのバリアタスの背ビレは、絹のスカーフが風にたなびくが如く見事さです。 少しはベタ以外の魚も楽しみたいなって思った時に「バリアタスでもやるかぁ~っ!」って考えたのは、背ビレの見事な個体を作って楽しもうと思ったらから。欧米では品評会もあるようですが、我が国にではそこまで評価されていないため逆に周りの雑音に気をとられる事なく自分の趣味道を邁進できるでしょう。 今のところ、海外に言った際に気に入った個体を見かけたら購入してくる程度ですが、最終的にはボディが朱赤で背ビレが透明感のあるピュアイエローの個体を作出すべく頑張ってみよと思ってます。そんな訳で、我が家の温室には現在バリアタスの稚魚がワンサカ泳いでます。まずは、目標を目指す前に自分の所の系統をきちんと確立しないとね。 それと、バリアタスはプラティと非常に近縁な為両者は簡単に交雑します。と言うか、現在市販されている改良品種のプラティやバリアタスはほぼ確実に過去どこかの時点で両種が交雑されていると考えた方が良いでしょう。たとえば、プラティのサンセットって言う品種なんかは、元々はバリアタスの1品種のカラーリングをプラティに移したものです。だから、その辺にはあまりこだわらずにのんびりと楽しんでいければなぁ~って思っている今日この頃です。