私の嫌いな10の人びと
・笑顔の絶えない人・常に感謝の気持ちを忘れない人・みんなの喜ぶ顔が見たい人・いつも前向きに生きている人・自分の仕事に「誇り」をもっている人・「けじめ」を大切にする人・喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人・物事をはっきり言わない人・「おれ、バカだから」と言う人・「わが人生に悔いはない」と思っている人…著者はこれらの人々が大嫌いだそうだ。私は…とりあえず喧嘩は止めるタイプで、あとは、この中の6つぐらいは「そうありたいものだ」と思っている。この本ではなぜこれらの人々が嫌いか、その理由を詳細に、具体例を挙げて述べている。筆者はこれらの人々が嫌いというより、世間的に誰もが認める価値を疑わずにふりかざす人を憎んでいるのだ。中島義道の著作は何冊か読んでいるけど、ずいぶん気楽に書いてる感じ。こちらも気楽に読めて、随所で爆笑できる。本を読んで爆笑できるのは幸せ。自分で考えない人を嫌う著者。だけど、誰かが考えた定型的なやりとりに救われる場合も、世間でのおつきあいにはあると思う。中島義道氏と直接友達になるのは難しそうだけど、この本に目くじらを立てるような人とは友達にはなれないなあ。>