お金持ちの家庭教育(留学編)
こんにちは。マダム・ホーです。UCLA大学院で行動科学を研究した私にとって常に興味が有るのは、成功者もそうでない人も「どうしたら、このような人間になるのだろう?」です。いつも申しますように「お金持ちがお金持ちになるのは、金銭感覚」です。こればかりは、「カエルの子はカエル」なので、お金持ちの家庭に育たないとお金持ちの金銭感覚を身につけるのは、難しいと思われます。サラリーマン家庭で育った人はサラリーマンとしての成功術を父親から伝授されるかもしれません。また、残念なことに、貧困家庭に育った人は、親が健全なお金の教育を子供にできないので、昔でいう「丁稚奉公」などで経営者や富裕層の家庭で教わらないと、貧困が貧困を生むことになる可能性が非常に大きいのです。さて、今日はダイアモンド・オンラインで興味深い記事がありましたので、取り上げたいと思います。留学で磨く「国際感覚」と「人脈力」 -資産10億級 極上リッチの鉄則【4. 教育方針】http://president.jp/articles/-/11817?utm_source=0207この記事には、私が華僑達を観察してきたなかで、当てはまることが数点あります。「早い時点で海外へ留学させる、という選択をする方も増えています」⇒ 知人の日本人経営者も慶應幼稚舎からずっと慶応だったご子息を高校からアメリカ東部の名門校へ転入させ、ハーバードを目指しているそうです。「留学先でとくに人気があるのは、ロゼなどスイスの名門寄宿学校や、イートン、ハロウといった英国のパブリック・スクールだ。」⇒ 実は私達夫婦も子供を考えたときに、ロゼを見学しました。結局、子供はできませんでしたが(笑)「子供が何人かいたら、それぞれを別の国の学校に留学させて多方面への人脈を築くとともに、リスクヘッジをする。」⇒ 初代ロスチャイルドもそうだったと記憶していますが、華僑の友人の多くは、子供をアメリカ、カナダ、オーストラリアなどへ、まるで「カントリーリスクに対する保険と投資」のように留学させています。「さらに直接に事業を継ぐ者、弁護士や会計士などの専門職としてサポートする者などに分けて、専門教育を受けさせている」⇒ 友人のインドネシア華僑財閥は親族の子供たち全員にアメリカの大学からMBAを取らせ、その後、「武者修行」として世界一流の金融、法律、会計企業などで働かせてから本国に戻して本業をつがせました。「祖父母からのしつけのほか、超富裕層が気をつけているのは「歴史から学ばせる」ということだ。」⇒ 尊敬する華僑財閥の創業者は、本社役員全員に「三国志」を読ませていました。家庭によって、さまざまな考えがあると思いますが、私は個人的に親が子供に将来の道を押し付けるのでなく、子供が自発的に留学を望んで海外へ行くのが一番良いと思います。特に10代で親元を離れて異文化で暮らすには、私のように親の反対を押し切って自分で道を切り開く夢と気骨心を持っていることが大切です。親が描いたエリートコースを押し付けられた「良い子」の中には、海外でノイローゼになって挫折するケースもあります。