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カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【10月25日・火曜日】 初めての生存者救出 ワンの地震で最初に瓦礫の下から救い出されたのは、ワン市の学生寮の部屋にいて下敷きになったエミネ・ボザンさんだった。 何時間もかけて慎重に瓦礫を掘り進め、初めて建物の下から生存者を救出出来た捜索チームの隊員達は、勇気百倍となり、やがて周辺の瓦礫の山からも次々と親子、夫婦、子供、などなどが救出された。 2度も瓦礫の下敷きに 震源地のエルジシュ町の小学校の先生、ハニフェ・カヤさんは、12年前の1999年8月17日に発生したマルマラ大地震で、イスタンブールのアヴジュラルという地区の、倒壊した建物の下敷きとなり、瓦礫の下から救出されて、その後教師となった。 教師になると最初の3年間は東部の地方の学校に配属となるため、夫のヤーシン・カヤさんをイスタンブールに残して単身赴任していた。 不運にもまたまた瓦礫の下に閉じ込められたが、天はこの若い先生を見放さず、地震の翌日になって救出された。夫がイスタンブールから急行、瓦礫の下から救出された妻と喜びの再会を果たした。 奇跡を信じたのもつかの間・・・ 日曜日、13歳の少年ユヌス君は、インターネット・カフェにいたところを地震に襲われた。たちまち崩壊したビルに閉じ込められた少年の背中にのしかかった若い男性の遺体がクッションになって、コンクリートに押しつぶされずに済んだ。 彼の救出にも何時間も救援隊員達が励ましながら慎重に掘り進め、少年の必死の顔が全国に映像として流れると、すべての人々がユヌスの無事救出を願って祈ったことだろう。 この時点で誰もがユヌスの無事生還を信じていた。 H?rriyet新聞から借用 少年の肩にかかった男性の手には結婚指輪が・・・ついに救援隊は少年を挟み込んだコンクリートの隙間から救い出した。その瞬間は大きな歓声が上がったというが、少年は救急車で病院に運ばれる途中、力尽きて息を引き取ってしまったという。 あまりにも短かった奇跡の生還、救出の喜びの直後のこの悲報にトルコ中が落胆し涙を流した。全身骨折と内臓出血により、もはや耐えきれなかったのだろう。私も信じられない思いでこのニュースを聞いた。 神様、アズラ赤ちゃんをお守りください! 今日、地震から47時間後に、生後14日の小さな女の赤ちゃんが裸のまんま発見され、無事救助された。すぐに毛布にくるまれ、救急車で点滴を施されて病院に運ばれた。 赤ちゃんの名前はアズラちゃん、いまそのお母さんセミハさんと祖母ギュルザーデさんの生存が確認されたので救援隊は慎重に掘り進んでいるところ(25日午後1時頃)である。 どうかみんな無事に助かりますように。 お知らせ ◎※△ 海泡石(リュレタシュ)がネットで買えます! イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。 ネットショップ 「リュレタシュ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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