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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【3月18日・月曜日】 そこには、痩せて小さいが見覚えのあるキジ猫(縞模様)がいて、私に気付くと立ち止まってじっとこちらを見た。 「グミちゃん、グミちゃんじゃないの? グミちゃん!」 果たして猫はとことこと近づき、私の差し出す手にくりくりと顔、頭をすりつけた。 やっぱりグミちゃんだった。 グミちゃん こちらから ああ、まだ生きていてくれたのだ、と胸がいっぱいになった。この猫こそ家で飼えばよかった、と淡い後悔に襲われた。 私はしばらくグミちゃんを撫でてやりながら、その場を動くことが出来なかった。 17日に見かけたグミちゃん。右耳の先端が鋭利な刃物で切られている。 まだわが家にいた頃のグミちゃん でも、意外と近くにいたのに、通り一つ違ってしまうとまず出会うチャンスはない。 それに私自身も、膝を痛めて以来あまり近所を出歩くこともなくなってしまい、滅多に行方不明になった猫達と再会出来るチャンスはないが、グミちゃん始めいつのまにかいなくなってしまった猫のことはいつも念頭から消えることはなかった。 どんなに可愛いくても、全部を引き取るわけにはいかない。今の8匹が私の家の猫として定着するまでに、私は一体何匹の猫を見失ってしまっただろう、あるいは野辺送りをしてやったことだろう・・・・ 今後グミちゃんをまた見かけられるかどうかわからないが、イスティクラール通りに出るときは、出来るだけこの道を通って見ようと決めた。 もしかしたら今までにいなくなった猫達も、案外近くにいるのかもしれないから・・・ お知らせ ◎※△ 海泡石(リュレタシュ)がネットで買えます! イスタンブール唯一の海泡石アトリエ、シナン・ウスタの作品がついにネットで購入出来るようになりました。追々品数も増やしていくとのことです。ぜひご覧ください。 ネットショップ 「リュレタシュ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年03月19日 07時42分43秒
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