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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
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 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
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2013年10月05日
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【10月5日・土曜日】


 かねてから在イスタンブール日本総領事館や日本人会を通じて知らせのあった、サルイェル区の「宮崎淳(みやざき・あつし)公園」の開園式に参列するため、5日の午後5時の式典開始に間に合うよう家を出た。


 宮崎淳さんは、2011年10月23日に起きたトルコ東部、ワン湖やワン猫で有名なワン県を中心に起きた巨大地震のすぐ後、日本の救援隊に志願して、ボランティアの医師として地震で怪我をした人々の手当てをしたり、仮設テントの人々を慰労するため物資を配ったりして、寒さに向かう晩秋の寒空に震える被災者達に、温かい心で接し、みんなに慕われていた青年医師である。

 その後、11月9日夜に襲ってきた余震のために、救援隊や報道関係の人々多数が宿泊していたバイラム・ホテルが崩落、宮崎さんは他の二十数名の宿泊客とともに、瓦礫に埋もれてあたら若い命を落としてしまった。

 ワンの人々のみならず、トルコ中の人々が宮崎医師の死を悼み、ワンを始めあちこちの都市で彼の命をかけた貢献を讃えるために、「アツシ・ミヤザキ通り」など、と通りや建造物に宮崎さんの名前が付けられたと言うが、大イスタンブール市サルイェル区では、日本庭園を作り彼を偲んでくれることになったのである。 



 ぐずついていた空模様が晴れ間を見せ始めた午後、ジハンギルの交差点で、日本人青年ケン君とその友人で、日本語を学んでいるトルコ人青年ギョカイ君の2人と合流し、タクシーでトラムワイのフンドゥクル駅前からサルイェル行きのバスに乗った。

 公園は昔のイスタンブール市民の憩いのリゾートであったタラビヤ地区にあり、バスを下りた後、またタクシーを拾って現場に駆け付けた。

 式典開始の直前に公園に到着したが、そこは切通しになった崖の下だった。和風のプランできれいに整備されて、散歩の出来るコースと庭園らしいせせらぎや植え込みが作られ、ベンチが沢山あって、あずまやなども置かれていた。

 私達が到着するとほどなく、お琴の演奏が始まった。6人の着物姿の女性達はいずれもトルコ男性と結婚した、現地在住の奥さんやそのお嬢さんがた。(まだ他にも沢山メンバーがいます)

 4年くらい前に和琴をたしなむ寺田わかこさんを師匠に、普通の琴よりも短い120センチの琴で練習を続けてきた。懐かしい日本の曲が次々に演奏された。みなさんは4年の間に確実に腕を挙げて、レパートリーも増え、もう、公式行事になくてはならない存在である。


koto  
真ん中の黒い着物がわかこ先生、右端の2人はまだ中学生のかわい子ちゃん達



 庭園内に盆栽青年ハッサン・アリ君が公園内に樹木を寄贈したほか、サルイェル区役所から特別許可を貰って、あずまやの下で10数点持ち込んだ自分の盆栽を展示していた。彼は今年の5月、念願の日本行きを果たし、通い詰めた大宮の盆栽村で買ってきたという、いなせなはっぴを着こんで、七三に分けた髪も日本人のようである。


bonsai  
子供の頃から盆栽に興味を持っていたハッサン・アリ君、彼の作品も本格的です。

公園内

せせらぎ   
公園内には池やせせらぎが作られています。


 公園前の道路を埋め尽くした地元の人々は心から宮崎公園の開園を喜んでくれている。そして琴の演奏が終わると、両国の国歌斉唱,そのあとプロジェクトを企画、実行したサルイェル区の区長をはじめ来賓の皆さんの挨拶があった。

 いよいよ鳥居に似せた門の下でテープカットされたのが6時過ぎ、たくさんの人々が列をなして公園の中に入った。 

 しかし、その頃からあいにく空が曇り出し、雨は降らなかったが風が立ち始めた。テープカットの後にもう一度琴の演奏があり、寒い中で薄い着物姿の皆さんは本当に辛かったことだろうと思う。開園式典は日没のエザーンが聞こえるころ、終わりを告げた。


警備の方々  
サルイェル区役所の誇るレスキュー隊風の人々も待機しています。

speach  
司会者の紹介で、来賓が次々に挨拶、日本同様けっこう長いです。

tapecut  
テープカットを後方から写しました。雲が張りだし空がやや暗くなってきました。

ken  
この、素晴らしい開園式に出席の機会を得たケン君、感動しています。 

Gokay  
ギョカイ君が後から送ってくれた、3人揃った写真です。



  そして・・・


 私も最後の最後に宮崎淳さんの胸像(ブロンズ)を見せて貰ったが、笑顔をたたえたその表情は穏やかで、彼はこれから永遠にサルイェルの市民達に見守られながらこの地で生き続けて行くと思われた。


miyazaki  
さながら生きていると同じようににこやかな笑顔の宮崎医師



 こんな風にサルイェル区の区長さんの提案で「宮崎淳公園」が造られ、こんなにたくさんの地元の方々が式典に集まって、宮崎医師の死を悼み、またその名を冠した公園を暖かな目で見守ってくれることに、私も一人の日本人として感無量だった。


 ケン君とギョカイ君はつい数日前に美保子さんの紹介で知り合ったばかりだそうだが、この貴重な式典に参加出来たことや、往復のバスの旅が素晴らしかった、と心底喜んでくれていた。

 これもやはり、トルコと日本の親善になることと、私も帰りのバスの中でボスポラス海峡の夜景を見ながら、彼らを誘ってよかった、と心が温まる思いだった。







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)                      




猫猫「チュクルジュマ猫会」猫猫






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Last updated  2013年10月10日 16時01分15秒
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