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カテゴリ:チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【7月28日・月曜日】 断食した人にとって苦行の30日間が過ぎ、トルコも本日から3日間のバイラム(お祭り)が始まった。私は断食は全くやったことがないが、たまに仕事がらみで書き物があったりすると朝だけ断食したように、呑まず食わずで昼近くまで時間が経ってしまうこともある。 今日は朝3時半頃目覚めてしまい、この8月の取材旅行に関する最終スケジュールのタイムテーブルが途中まで出来ているので、その続きをやった。明け方また少し横になり、次に目覚めたのは8時半頃。 世間はバイラムなのだから、私もちょっとだけ、お祝いしようかな、と、先日の牛蒡やナスの揚げものが美味しかったので、また同じものを作る気になり、アッ君のお土産の中にあった長芋もすりおろし、キュウリやトマトを刻んで朝・昼兼用の食事を作った。 梅酒をぐい飲みに1杯だけ注ぎ、一人で祝杯を上げようとしていたら、タマオも登場。タマオと2人で祝うことになった。 ラマザン・バイラムおめでとうございます。牛蒡とナスの揚げものと長いも、サラダ タマオがお祝いの膳に加わりました。おとなしくしています。 タマオは2009年の9月頃、まだ子猫の時、誰にやられたのか、おそらく煙草の火で右の前足に火傷を負わされたようなので、私が獣医に連れてゆき、おとなしい可愛い子で、その年の正月に4階から転落して亡くしたジャックと似ていたこともあり、家に引きとったのだった。家にはその頃、18歳の盲目のコンテス、アトムなどがいて、薄幸な美しい母猫ニケと栄養失調気味の兄弟猫シェビィとアルスを引き取ったばかりだった。 1月にジャック、8月にアントン、9月にはコマちゃんを亡くし、今またアトムも衰弱していて死期の迫っているのを感じていた私は、可哀想な火傷猫もわが家に引きとったのだった。 私が裏庭で拾った子猫には、娘が前の年の春、野原に捨てられて食べ物もなく、瀕死だった子猫を拾ってタマオと名付け可愛がっていたので、それに因んでタマオと同じ名前を付けた。 わが家に来たタマオはそのうちにぐんぐん大きくなり、1年後にはびっくりするほどのどすこい猫になった。それでいておとなしく、分別のある学者みたいな猫である。 かつてのタマオ、どっしりと抱えられないほど重かったのですが・・・ 顔が三角にとがり、背中から見るとお腹がぐんと凹んでいます。 アルスとは恋人同士のようにいつもぴったり寄り添っていたが、このところ余りくっついているのを見かけない。昨年の12月頃からタマオは目立って痩せ始め、病気を心配したが、これと言って悪いところがあるようにも見えない。 最盛期には8キロを超えていたので、お腹が邪魔をして自分の下腹部やお尻の毛づくろいが出来ないでいたが、この頃スマートになったので、高いところにも飛び上がるし、動きが軽快になった。 それにしてもややさびしい気はする。あの大きなタマオのイメージが頭から離れないからである。また太ることがあるのかないのか、 6月の初めに満5歳となったタマオがどうか長生きしてくれますように、としみじみ思う。 バイラムなので、と、ちゃっかりよその神様に便乗して私はタマオの長寿を祈った。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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