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【9月7日・日曜日】 久々にゆっくり寝て、と言いたいところだが、私はここ何週間も見ていなかったNHKの「のど自慢」を見たいと思って、夕べ寝る前に6時に目覚ましをかけたらしく、携帯の目覚ましがリンリン鳴ったので目が覚めてしまった。何で6時に鳴るんやねん、あ、そうそう、のど自慢を見ようと思ったんだっけ・・・物忘れ、進行中か? ロンドン経由の「JSTV=ジャパンサテライトTV」は、視聴料を払っていないヒトにも1日に何回か生放送でニュース番組を見せてくれる。報道番組でもないのに、のど自慢は多分、海外暮らしの人々が望郷の念で観ているだろうと、特別に放送してくれているらしいのである。 私も楽しみにしているのだが、やはり日曜の朝6時から、というのは早過ぎて、うっかりしてつい見逃したりすることも多く、それで夕べ何気なく目覚ましをかけたのに、かけたことを忘れていたようだ。 三山ひろしさんという初めて見る若い演歌歌手と、往年のトップスター都はるみさんがゲストで、20組の出場者の中に、91歳というおばあちゃんがいて、何と三度笠を手に、股旅姿で「潮来笠」を熱唱してくれた。 まるまっちい可愛いおばあちゃんで、私もあと20年後にはこの人タイプのおばあちゃんになるな、と思った。あ、生きていれば、の話だけど。 今日は午後1時過ぎには家を出て、軍事博物館に、メフテル・バンドのスケジュールや人事を担当しているコムタン(司令官)のメティンさんを訪ねることになっていたので、昼からバタバタしてようやく出られる段どりになって、タクシーを呼んでからハッと気がついた。 日曜だけど、メティンさんは出勤しているのだろうか、無駄足を繰り返さないために電話してみると、コンサートはあるが自分はいないし、コンサートが月曜、火曜と休みなので、水曜日に来なさいと言う。ああ、よかった。そうしよう。 もうタクシーが来たので断るわけにも行かず、タキシム広場まで行って貰い、銀行のATMで少額のお金を下ろして、帰りはぶらぶら歩きながら家に戻ってきた。昨日何も持たずにウムット・オジャックバシュに行ってしまったので、ツルちゃんに何も渡していなかった。 途中でピスタチオの化粧袋入りを買い、家にある、誰か来た時のお土産用にかねてから買っておいた、オリーブの木で作った大きなスプーンをプレゼントすることにして、台所の戸棚から取り出しておいた。もちろんまだ未使用。 ツルちゃんからは昨日のうちに、美味しい日本土産を貰っていたのだった。 ツルちゃんのお土産。うなぎ、ほうじ茶、味噌汁2種、そして猫柄の大判ハンカチ! こちらは伊久子さんが置いて行ってくれた日本の飴と塩野七生さんの文庫本、 そして先日の文明堂のどら焼きの中味。どら焼きは中秋の名月に頂くつもり。 ツルちゃん、ツルちゃん、と念仏を唱えるように呟きながらもう一つ付け合わせに何か、と探していると、以心伝心、ツルちゃんから電話が来て、本日の用事が済んだ後、夕方ジハンギルまで行くので会えますか、と言う。 5時半の約束で、ジハンギルのワイン専門店で待ち合わせた。ワインの店で出会った後、落ち着いて話をしたいと思い、近くの広いバフチェのあるカフェ「ソーシャル」に行った。 レモネード1杯ずつで2時間くらい粘ってお喋りし、1993年の秋、日本トルコ協会の教室と、94年の春イスタンブールのタキシム・トメルで机を並べた当時の思い出話などで過ごした。 ツルちゃん。トルコ語学校時代、スレンダーでボーイッシュな女の子でした。 この頃はふっくらとしましたが、話していると夢多き乙女の頃そのままです。 ツルちゃんと話をするときは、私もやっぱり学生気分に戻れて嬉しい。 ツルちゃんは先日ゆかりさんと日帰りでクシャダスからギリシャ領エーゲ海のサモス島に行ってきたのだそうだ。そしてクシャダスに住む、ツルちゃんの旧友Tsuakiさんとそのお母さんを訪問、5日の晩遅くイスタンブールに着いて、昨日の昼に会いに来てくれたのだった。 面白いことに、私は2年位前、そのTsuakiさんと会う機会があって、偶然にも私が7歳から高校1年生のときまでTsuakiさんやツルちゃんの住んでいた町にごく近い、東京世田谷区の上馬に住んでいたことから、ローカルな話でとても盛り上がり、ツルちゃんとも親しいというのを知ったのだった。 近くにいたころは互いに見ず知らず、何十年も経てイスタンブールに来てから、こうしてたくさんの友人や知り合いが出来て、本当に縁は異なもの乙なもの、という言葉の意味をかみ締めることが多い。 思えばトルコ語を習い始めたときに知り合い、21年も昔から、いつも変わらぬ友情を示してくれるツルちゃんや縁さんは得難い友である。まして、ツルちゃんは日本でも同い年の私の娘のV子とも信頼関係で強く結ばれている。 7時半過ぎ、そろそろ暗くなってきたので席を立ち、右と左に別れたが、戻ってきて猫に餌をやり、たまっていたメールの返事書き、コメントの返事書き、遅れているブログの下書きなどしているうちに、夜遅くかなり強い雨になった。 朝6時に起きて、寝るのが午前1時過ぎだと、何だか長い一日だったような気がして、雨の音を聞きながら床に入った。座り続けで腰が痛いのだが、それでも、いい友達のいる幸せを今日も噛みしめて満足していた。 アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年09月11日 18時00分46秒
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