madamkaseのトルコ行進曲

2015/12/12(土)14:18

美樹さんのお誕生日と女子会ランチ

食べ物シリーズ(213)

【12月6日・日曜日】  おととしの暮れ亡くなったお母さんの3回忌の法事のために、日本に3週間ほど帰っていたエブルの美樹さんが戻ってきた。私も日本で買って来て貰ったものや、娘から預かってきて貰った品があったので、受け取りに行くつもりでいたのだが、日曜日にタキシム方面に行くのでお届けしますよ、と言ってくれたのを幸い、お願いすることにした。  その代わり、昨日5日がちょうど美樹さんの誕生日でもあったので、お祝いもかねて美樹さんと、留守中彼女の家に泊まり込みで、猫のパシャの面倒を見たビラージュ美由紀さんにもご苦労をねぎらう意味で、わが家で和食ランチをしましょう、と誘ったのである。  今朝は電話の往来が頻繁にあり、メールの返事を書いたりしている最中にも何度も電話が鳴ったり、それに付随して私が他へ問い合わせの電話を掛けたり、と落ち着かない状態だったので、内心は焦っていた。  10時過ぎ頃、近所のツーリスト用土産物店の店長ユルマズさんの奥さんで、この夏共に2度もメフテル軍楽隊のコンサートにも行ったなおこさんから電話が来て、「久々に店まで来ているので、ご一緒にお昼でもいかがですか」とお誘いがあった。  「せっかくなんですが~」と言い掛けて、ハタと思い当った。ちょうどいい機会なので、美由紀さんとなおこさんは7月に一緒にメフテル・コンサートに行って知り合っているし、なおこさんと同じアジア側に住む美樹さんを紹介する絶好のチャンス、すぐに脳内スイッチが切り替わり、なおこさん達もご招待しよう、と決まった。  「ちょうど美由紀さんと美樹さんが見えることになっていて、2時くらいからを予定しているんですが、よろしかったら家にいらっしゃいませんか」 「え、でも子供達もおりますのでご迷惑じゃありませんか」 「いえいえ、猫がたくさんいて散らかっていますけど、それでも良ければどうぞどうぞ。ご飯の支度はこれからですから、人数が増えても大丈夫です!」  さあ、それからはメールで通訳探しを頼んで来たさる日本のジャーナリストを明日の朝から取り掛かります、と振り切って、いよいよランチの支度に取り掛かることにした。  ここからは私のBGMがオッフェンバッハの天国と地獄に変わり、チャンチャンチャカチャカチャンチャンチャカチャカ・・・!!  かかってくる電話は一切無視して、と言いたいところだが、ブログに書くからあとでばれてもまずいので居留守は使えない。11時頃から米を研ぎにかかった。  椎茸、山くらげ、ワラビ、ニンジン、昆布などの具材と鶏肉を少し入れた炊き込みご飯。張り釜にしても6人分には足りないので、これが炊けたらタッパーウエアに移し、寝室のカロリーフェルの上に載せて保温に努め、次に追加でもう少し白米を炊く。    ほうれん草とキャベツを茹で、その汁をスープにして、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンジン、椎茸を刻み、牛肉は挽き肉しかなかったのでこれを加えて炒めたあと、ビーフ・シチューのルウを入れてとろりとなるまで煮込み、ビーフ・ストロガノフ(もどき)を拵えた。  残った挽き肉がたっぷりあったので、玉ねぎのみじん切り、玉子、パン粉、塩コショウなども入れよく混ぜて練り、先ほど茹でたキャベツの葉を使い、ロールキャベツにして煮こんでおいた。  サラダには、サケの燻製を細切りにし、千六本に刻んだ赤カブやスライスしたキュウリと混ぜ、マヨネーズをトッピングする。茹でたほうれん草をおひたしにして、これでどうにか見栄えのする食事の支度が整った。  そのあと大急ぎで、猫8匹が私の留守中蹂躙したサロンの中の掃除に取り掛かったが、ピンポーンと掃除半ばでチャイムが鳴り、またいつものように、来客が部屋に入った途端、テーブルの上で料理がフワフワと湯気を立てている光景は「絵に描いた餅」に終わった。  第一、見張り役がいない時テーブルに出したが最後、オグリに食い荒らされてしまうのでどうにもならないのだった。なおこさん親子が到着すると、アレン坊やが部屋に入るなり歓喜の声を上げ、猫達を数え始めた。  掃除の続きを美由紀さんやなおこさんが手伝ってくれたので、私は台所で皿小鉢の支度をして、掃除の出来たところで美樹さんにテーブルやいすを拭いて貰い、ガルソンルック(給仕)をやる人数も多く、とにかく食卓は完成した。  飲み物はいつものように皆さんのお持たせでお願いし、美由紀さんと美樹さんが買って来てくれたおつまみのポテトチップなどは棚の上に乗せておいたら、とうとう出すのを忘れてしまった。  時間に追われてバタバタし、やっつけ仕事ではあったが、テーブルは賑やかに整い、セリンちゃんやアレン坊やと女子会4人、計6人がテーブルにすべて着席して乾杯し、久々に大人数のランチとなった。   集まりました。時計回りにアレン君、なおこさん、セリンちゃん、美樹さん、美由紀さん   三脚が壊れてしまい、全員一緒の写真はありません。   テーブルの上は満タン、猫の飛び乗るチャンスはなさそうです。   料理どアップ。しばらくぶりで短時間にいろいろ作りました。  オグリは余りにうるさいので、ボックスの中に閉じ込め、食事の間中切ない声で鳴いているのが可哀想でも、行儀が悪いんだから出してはやれない。   オグリの切ない鳴き声とは裏腹に、幸せなお2人さん。食べ物に興味はないようです。  やがて料理は見事に完売、片付けも3人が手分けしてドットとやってくれたので、私はみんなが帰ったあと、まだ明るいうちに猫の餌やりに行くことが出来た。  長時間台所で立っていると、台所の窓の一部を換気のために開けてあるので、膝が冷えたようで、少しギシギシしている。それでもこんな楽しいランチは久しぶりだった。  美樹さんも美由紀さんもなおこさんも飲み物やお土産ありがとう。また忘年会か新年会をやりましょう。         madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房) 「チュクルジュマ猫会」 海泡石のパイプやアクセサリーと、「宮古島月桃」の買える店   アントニーナ・アウグスタ  

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