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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
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 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
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2016年06月09日
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【6月9日・木曜日】


 明日10日は、メフテル軍楽隊のいつも私が総務課長と呼んでいるメティンさんが、相思相愛の日本女性ノリコさんと結婚式を挙げる。私は早起きして白髪を染めたり、靴を磨いたり、着て行く服を出して虫干ししたり大変だ。

 フォーマル用に日本で拵えた縮緬生地のパンタロンスーツを久々に着て見たら、下半身が太り過ぎてお腹のカギホックが全然締まらないのである。今晩中にお腹をへこませ、カギホックの位置もずらしておかなくてはならない。

 今日は歯医者さんで午後2時からの予約だったので、ひたすらカギホックがかかるようにするため、朝食も控えめにして昼も食べず、ウスキュダルにモトール(発動機船)で渡り、海の眺めも楽しみながらちょうどいい時刻に到着し、すぐにブリッジの固定作業が始まった。

bogaz  
往きは海を渡って10分間の海峡クルーズ気分。ドルマバフチェ宮殿をあとにして。



 仮の装着だったのに、外すのが気絶しそうに痛くて、また麻酔をかけて貰い金槌で叩いて外し、取り付けまでにかなり時間はかかったが、3時前にすっきりと出来上がった。仮装着では1本の歯が下の臼歯に当たって5月26日以来2週間、物が噛みにくくて辛かったのだが、今度はどこにも不具合はない。


 先払いの治療費もやっとはらったことだし、気が楽になり、アイシェ先生と助手のアイヌルさんに礼を言って、7月に入ったら下顎の治療も頼みたいと約束しているところに電話がかかって来た。

 かなり以前からのトルコ人のFacebook友達Lさんで、用事があって地中海沿いのアダナ市から空路、午前中にイスタンブールに来て、それを済ませてから、夜の便で帰途に就くのだそうだが、もう一つの用事が、私に直接会って、彼自身の結婚式に招待したいとのことで、ぜひお会いしたいです、と言うのだった。

 何年も前からの知り合いではあるが、会うのは初めて。それでもせっかく遠いアダナからはるばる訪ねてくれるのだから、と4時半頃タキシム広場で会う約束をした。本当は帰宅後猛烈に翻訳をしなくては、と思っていたのだが、私はそうそう、ビジネスライクになれないのである。

 海底トンネル、マルマライのウスキュダル駅から乗り、シルケジ駅を越えてイエニカプ駅で、タキシムを通るM2メトロに乗り換えて4時20分頃にタキシム駅から地上に出たので、まずは銀行に入り、用事を済ませた。

 近くで時間を潰しているLさんに電話してみるとほどなく来てくれたので、そのまま一緒にジハンギルにタクシーで下りてきて、もう一つの銀行に振り込みをしなくてはいけなかったのだが、窓口が混んでいてあと十何人も待たなくてはならないので諦め、近くの食堂で向かい合った。

 彼は数年前に日本人の奥さんを病気で亡くし、しばらく経ってから傷心を抱いて帰国、郷里で商売に励んでいたところ、再婚相手が見つかって、いよいよ近いうちに結婚式をするのだそうだ。

「本当に良かったですね。まだお若いから人生これからよ。で、結婚式はいつ?」
「来週の16日、ちょうど1週間後です」
「ええ~っ、1週間後!?」
「はい、ぜひいらしてください。私と彼女はどうしてもお母さんに会いたいです」

 私は一瞬絶句したまま言葉が出て来なかった。アダナはイスタンブールの南東、約1,000キロ離れた町。今の状態を考えるととうてい、行かれるわけもないのが明白である。

 しかも明日は、軍楽隊のメティンさんが結婚式を挙げるので、この結婚の仕掛け人である私は、メティンさんと親子の契りを結んでいることでもあり、結婚式そのものはとても簡素ですぐ終わるのだが、行くまでの支度やら花嫁にもお祝いを用意する必要があるし、イスタンブールの交通事情を考えるとやっぱり一日がかりになってしまうことだろう。

 せっかくお迎えに来てくれた、という感じではあっても、Lさんと婚約者Pハヌムの結婚式には行かれそうになかった。それでなくとも遅れに遅れている翻訳の仕事が取り返しのつかないことになるので、私は目の前にいる初対面とは思えないほど親しみを感じるLさんでも、このシチュエーションでは断るしかなかった。

Lsan  
日本語もお上手、Facebookだけでなく、実際にもとてもいい人なのがわかるLさん。

hediye  
フィアンセのPさんが、心をこめてオヤのついた縁飾りを編んでくれたきれいなスカーフ


 Lさんはとても残念そうにちょっと肩を落としたが、いいなずけのPさんが、私のためにレースのオヤで縁かざりを編んでくれたと言うスカーフをプレゼントしてくれた。ありがとう、Pさん。ご馳走様でした、Lさん。今年まだもう一組、アダナからラマザンが終わった頃、式を挙げるので来てほしい、と言う友人がいるので、もしそれに行かれるようであれば、お2人のところにもお祝いを持って伺いますね。

 今回は本当にごめんなさい。余りにも急なので・・・

 人生には往々にして思ったように行かないことがたくさんあるが、それにしても、この私にはちとハプニングが多過ぎやしないか。







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2016年06月12日 05時02分13秒
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