夢みるきのこ

2015/09/09(水)16:25

彪生さんの心尽くしの贈り物

きのこの文化誌・博物誌(184)

            妹摘むも葉隠れひとつ熟し梅 彪生 想いを寄せる女性の可憐な指が摘み残した葉隠れの熟れ梅。「梅を摘む色香ただよう女性を葉隠れからこんな分別のある良い男がひとひら葉を返しただけで見つけることができたろうに惜しいことよなぁ」とも読めそうな、なんとも艶な作品とともにその妹の摘んだ青梅で作ったという梅ケ香醤油と味噌を奥村彪生さんが贈ってくださいました。 彪生さんは、この9月15日韓国のソウルで食品フォーラムで日本の伝統食への取り組みについて講演する予定で、同時期に放映される韓国のKBSテレビで刺身が古代からどう変化してきたのかというVTR撮りも終え、忙中の手すさびにつくられたようですが、僕にとってはありがたい残暑の暑気払いとなりました。 彪生さんの目下の課題は「デジタル化時代の食文化をアナログ世界とどうすり合わせていくか」のようで、すでに氏が指導している食品会社に於いても実践的に取り組み始めているとのこと。うれしいかぎりです。ムックきのこクラブも次年度はいよいよスーパーきのこ時代の食文化とからめた旅を始めたいと考えていますので、またいろいろと協力して取り組めそうで面白いことになりそうです。

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