087965 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
Dec 15, 2004
XML
カテゴリ:学校・教育・育児
今日は月に1度の児童センターでの「子育てネットワーク」ボランティアの日。
今年の活動はこれで終わりなので、帰りに「よいお年を」という挨拶を交わした。
このボランティア活動からさまざまなことを学んだ1年だったと思う。

少し早めに児童センターに着いたので平成12年からの記録を読んでみた。このところ記録係として毎月ノートを手にしていたが、ノートをはじめから読んだことはなかった。
ノートの記録は簡単なメモ書き程度のものだ。
個人のプライバシーに関係しそうなことや、学校や教師について意見するような「井戸端会議」があったとしても暗黙の了解で記録されずにいるので、たいしたことは記録されていない。しかし、残された簡単なメモ書きの中にも、大切なことがたくさん含まれていた。

子育てネットワークの活動初期から、ネットワークでの「おしゃべり会」ではさまざまなことが話されている。LD(学習障害)や立ち歩きの児童についての話題、不登校児を持つ親への対応についての話題など。学校選択についてもだ。

たとえば学校選択のことが話題にのぼる。
人気のある中学校のPTA役員が「うちは4割が学区域外からの入学者」という。
PTA活動も、地元じゃない人が増えるとやりにくい面が出るという、ちょっとした苦労話というか愚痴話というか、そういう切り口から会話が始まっていく。

ひとしきり「なるほど~」とか「問題だよね」とかいう同情意見が出される。
同情されると安心するということはあると思う。そのうち、愚痴をこぼした人が「でもね、よそから来た人たちも、参加しにくいと感じることもあるんだろうね」と言う。

こういう意見が出ると「ああ、そうよねえ」と場の風向きが変わる。
他者を思いやる雰囲気がおしゃべり会に出てくるのだ。
そして「じゃあ、この地域ではこうなのよ、というような資料をまとめておいたら、逆に外から来た保護者も参加しやすいかもね」というような建設的な意見も出てくる。

ノートに記録されているのは「4割が学区域外」と「資料をまとめたら、参加してもらいやすいのでは?」といった抜粋。上のストーリーは参加していた頃の記憶を頼り再現ドラマ化して書いている。
子育てネットワークのおしゃべり会では、こうした「場の雰囲気が変わり、参加者の視点が一段階あがっていく」ということを何度も体験している。
ノートの記録を見ながら「ああ、このときも、このときも、そんな雰囲気だった」と思う。

わたしはこんな「場の変わる瞬間」に煌きのようなものを感じている。
自分の成長を感じられるし、おしゃべりした後に「よかったな」と安堵感を覚える。
ママたちが、こんな風に意見を出し合えて、相手のことを気遣って暮らすようになれば、もっと子どもを育てやすいし、安心して暮らせると思う。
そして、この雰囲気は「子ども社会」にも良い影響になるのではないかと思う。

以前、同じネットワークに参加していた、わたしの尊敬する先輩ママが「でも結局、仲良し同士の馴れ合いおしゃべりになっている」と言っていた。確かにそう。
出てくるメンバーは固定されがちで、孤立した子育てで悩んでいるママの「ドロップインセンター」的な役割は果たされていない。
具体的に何かを解決する機能がないし、ネットワーク活動の「成果」もないのだ。
それでもやはり、ないよりはあったほうがいいネットワークだと思う。

活動5年目。ネットワークが作ってきた「形にならない財産」を、関わりのない人にも理解してもらえる形でまとめ直す時期が来ていると思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 15, 2004 04:59:59 PM
コメント(0) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

春生姜

春生姜

カテゴリ

コメント新着

 通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw <small> <a href="http://hiru.kamerock…

お気に入りブログ

なおーんざうるすの… hiromuh3450さん
晴れ時々イライラ みえぽん♪さん

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.