王の男
東京国際映画祭のチケットを貰い夫と六本木へ。普段映画を観るのは品川プリンスだから六本木は『王の帰還』から2年ぶり。あら?「王さまは六本木で観る」パターンですな?韓流ブームでまじめに観たドラマは「冬ソナ」「チャングム」「パリ恋」「チェオク」くらい。『王の男』に出ている俳優さんは人気があるらしいけど知らない。そんなんで、事前に『王の男』の公式サイトでストーリチェックはしたものの、たいして期待せずに出かけた。それでもまあ、今まで見てきた韓流ドラマとはかなり質の違う作品で思ったより面白かった。ストーリーの新鮮味はないけれど、クァンデの生き様は素敵。コンギルはキャラクターとして1本の筋が通ってないような気がして不満。コンギルの優柔不断さで女性性を表現しているために「筋が通ってない人物像」に見えてしまうのかもしれないけれど。以心伝心の深い同性愛がコンギルとクァンデの間にはあるはずなのに、「自分にしかこの男(王)の哀しみに寄り添ってあげられる者はいない」となると、コンギルはクァンデに辛い思いをさせてまで王の傍に残ろうとしたりする。しかも王への憐憫だけでなく、与えられた地位にも少しは欲を持っているらしい。このあたりのコンギルは「気持ちが揺れるようす」よりも「翻弄されるようす」で描かれていて、コンギル自身はどう思ってるんだろう?ってイライラする。俳優陣は映画祭に来日したコンギル役のイ・ジュンギ(上写真右)は人気がある人みたいだけど、やっぱりクァンデ役のカム・ウソン(上写真中央)がうまかったなあ。王様役のチョン・ジニョン(上写真左)もよかった。ま、チェオクの剣のチャン・ソンベク役、キム・ミンジュン(→)のほうが色っぽくてカッコいいと思うけど。チェオクの剣は12月2日(土)午後11:10~0:10からNHK総合で再放送予定)