軽駆逐戦車ヘッツァー Jagdpanzer 38(t)
写真はヘッツァーの上面装甲を外した状態。
狭い車内である。
ここに4名が乗車したのだから乗員には不評だったというのも無理はない。
小林源文さんの黒騎士物語にも黒騎士中隊の隊員がヘッツァーに乗車して最初のセリフが「なんて狭いんだ最低だぜ!」と。
乗員配置は主砲の7.5cm Pak 39 (L/48)の左側に前方から操縦手、砲手、装填手。主砲の後ろに車長という配置だった。
砲手の後ろに乗車した装填手って砲弾を装填するときどんな姿勢で装填したのだろう。
右手伸ばして押し込むように装填したのだろうか。
右側視界の死角は本車の最大の欠点とされる。
視界の悪さと機動力の低さが突撃砲との違いである。
ただ本車は価格が4号戦車の半額という低コストに加えて量産性に優れていたため大戦末期の最優先生産車両に指定された。
38(t)という名称がついているが車体はneuer Art 軽偵察戦車を流用しておりシャーシサイズや転輪、誘導輪のサイズも大型化され、サスペンションも改良されており38(t)とは全くの別ものである。
今年ももうまもなく終わります。
早い、時間の流れが年々早くなっていく。