不思議だけどステキな練習!
26日の金曜日はスポットでお招きしたTコーチが指導してくださいました。Tコーチは女性で、私達と同じお年頃(?)ですが、過去には輝かしい成績を残されていて現在もバドミントンの指導や普及の活動をされています。バドミントンの情報にくわしい方でしたら、「あ、あの方!」とすぐ思い浮かべることができる方です。Tコーチは、バドミントンそのものの指導だけではなく、私達が知らないスポーツの情報などにも知識が豊富で、またそれを応用していつも「サプライズ」な練習メニューを用意してくださるので、皆が思わず引き込まれてしまい時間を忘れてしまうことも度々です。今回はまず最初に、「左手(利き手と反対の手)でラケットを持って、ラリーをしてみましょう」という指示がありました。コート半面を使って、対面の人と半面シングルを行いました。ラリーポイント制で、時間でゲームを行います。左手で相手コートにサーブを入れることがなんと難しいこと‘えるみに’などは自得点のほとんどが、相手のサーブミスでした。(相手も同じです)またラリーが何度か続いても、自分の意志で思ったところにシャトルを打つなどはほとんどできず、思わぬ所におちてしまったシャトルを相手が拾いそこねて・・・とかそんなラリーしかできませんでした。皆でバタバタしながら、3回のゲームを終え、総合得点で30点以上取った人は二人しかいませんでしたから、みんな充分に冷をかいたはずです。次は二人で二つのシャトルを使ったヘアピン。ドロップ。クリアをそれぞれやりました。お互いにコントロールよく同じテンポでシャトルが打てなければ、中々長続きしません。そして、自分が打ったシャトルをいつまでも目で追いかけず、すぐに自分に向ってくる次のシャトルに対応しなくてはいけません。その次はコートにゲームのように四人が入りシャトルは二つ使用します。同じコートにいる(サイドバイサイド状態で並んでる)二人とも同時にストレートドロップを打つのですが、打ったら隣の人と場所(サイド)を交代します。相手コートの二人はもらったドロップをストレートにはねあげ(ロビング)するのですが、やはり打ったら隣の人と場所(サイド)を交代します。同じサイドの二人はクルクルと常に移動し、同じ球種を打ちつづけます。まるでジャグリングのようですが、隣の人と、また対面にいる相手と呼吸をあわせなくてはいけないので、これもまた難しいです。その他にもいろいろな練習をしました。が、‘えるみに’が一番面白かったと思うのは、コートに足を投げ出して座って(赤ちゃんのお座り状態)バドミントンをする「シッテイング・バドミントン」です。コートの広さはダブルスのサービスコートの範囲にせまくしました(後方と前方はアウトと判定する)が、ネットの高さは同じです。コートを移動する時は、もちろん腰を落として座ったままでしなくてはならず、後ろに移動するより長い足がジャマして前に移動する方が難しいです。どのコートも思いがけないユーモラスな動きに笑いが巻き起こりました。そして思わず熱中制限のある運動でも楽しめるなんて、バドミントンは本当に面白いスポーツですねあっという間に過ぎた時間の終わりに、Tコーチからは「いつもと違ったことをする時に、脳はフル回転をしている。スポーツの試合ではどんなに自分が『今日は最高の出来だった。100%頑張った!』と思っても、それは潜在能力の70%位しか使っていないらしい。潜在能力をもっと引き出すために、いつもと違ったことをして、また違うやり方を工夫して、もっと脳を使ってみよう。そして自分の可能性をもっとひろげよう」というステキな言葉をいただきました。普通のバドミントンの練習ももちろん大事ですが、スポーツをする楽しさやいろんな事に挑戦する気持ちを思い出すことのできたすばらしい半日でした。