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テーマ:アキバ系の硬派な本(188)
カテゴリ:本のちょっと技巧
量子力学的な理論に基づく量子コンピュータを具体的にどの様に使うかというところで、機械学習に焦点を集めた量子機械学習の教科書である。歴史的に異なるアプローチから発展してきた機械学習と量子力学の分野であるが、量子機械学習においては両者の分野の過不足のない洗練された内容を学ぶことになるであろう。本書は南アフリカ共和国クワズール・ナタール大学量子技術研究のマリア・シュルト博士とフランチェスコ・ペトルチョーネ教授が送り出した意欲作である。 量子機械学習は,量子力学に基づく計算手法という新しい概念と,近年隆盛をむかえる機械学習の両者が相まって非常に興奮を覚える新しい分野に感じられる。しかしその基礎を押さえた書籍は意外なことに少ない。研究内容を紹介するような文献はいくつか見られるものの,両者の初学者が手にとり,そしてお互いの分野を知り,橋渡しをするような本当に求められている人材を育成するような教科書になる文献は存在しなかった。
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今晩は。安くても明快らしい。
善きご本のようですね。 残念ながら、文化系のわたくしには理解できないと思います。 ニューラルネットワークは未だにシナプスの閾値の、アナログ的変化にこだわっている気がいたしまして。わたくしとしてはやっぱり記憶物質は厳然と存在していて。 そこのところを吟味しないと、いくら人工知能が高速に成ろうと2001 年宇宙の旅の HAL900みたいになりかねないですから。 文化系の自分としてはパブロフの犬の条件反応。発達心理学。学習心理学などの方面から攻めて行くしかないと思っています。 (2020年08月29日 01時39分19秒)
大夫の監さんへ
イカの神経で実験云々という話は、もう40年ぐらい前に遡れる昔話なんですね。 さて、あえて恐ろしいことを申せば、AIを作って管理する団体によっては、ダイアナ妃の死亡事故みたいな出来事までも、AIで運命を決してしまうかもしれない。国際紛争に戦争や軍隊は無用の長物となりつつある時代ですから、情報リテラシーは常に難しい局面の連続した毎日なのでしょうね。 (2020年09月22日 01時30分09秒) |