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またまた懲りずにダンスパーティの話。何が嬉しくってこんなにプロムの事を書き続けるのか?
それは、それだけ子供たちのプロムに対する情熱があるから。ルビーさんのコメント「修羅場を経験する」により更にそうだ、こんなことあったな。こんなことあったな。を思い出しました。 プロムの前に練習のような感じで中学でもぬぁんとダンスパーティがある。バレンタインダンスパーティがその一つ。その頃6年生特に始めてのダンスパーティイベントっということで凄い状態になっている。凄いのは、お母さんまで張り切って介入していることだ。 こちらの中学は地域や学校によって異なるが、一般的には6年生から中学で9年生から12年生までが高校。 初めてのダンスパーティで、親もどんな子が好みなのか知りたい好奇心わくわく。だんだん親に色々話さなくなるが、まあなんとか話はする。親は、懇切丁寧に誘い方やエチケット電話のかけ方承諾の仕方など事細かに教えてあげる。 そもそもアメリカには「お見合い」という制度かないけれど、このダンスパーティがそれに変わるものといっても過言ではない。 いわば出会いの場でありきっかけであり、家柄を表すというとちょっと大袈裟だが「家はこういう態度でやってきます!」といった家風がにじみ出る。相手の探し方とかどんな人がOKなのかとか。 その家の伝統を教育するために、電話の仕方だの誘い方から何から何まで両親が入ってきたりする。 いくつかの家の話があるけど、まぁ白人一家の話にしましょう。 この家をスミスさん(仮名)で、そこの6年生の娘をジェニー(仮名)。 ジェミーはお母さんに好きな人を告白。なんとその男の子は、スポーツも出来る、勉強も出来る、ルックスもよくてかっこいい、クラスの人気者。 そこまではよくある話。更にはそのジョシュ(仮名)くん、お母様が州知事。そう州知事用のマンション(豪邸の意味)に住んでいる。どこをとってもパーフェクト。 お母さん自分のことのようにほっぺを真っ赤にして硬直し、嬉しさのあまり喋る喋る。 私のジェニーは、顔も綺麗だしスポーツだってできるし、私にしてみれば上出来な娘よ。これは、手伝ってあげなくちゃ。どうしましょ?と言いつつ、良い所をど~んとあげたあとにマイナス点も上げてみる。 お母さんいわく、娘が結婚をする相手を決める頃には親は手出しできないだろうから今のうちに評価して、間違えがあったら訂正して「再教育」するのだそうだ。 若いうちに娘にスミス家のスタンダードを知っておいてもらいたい、教育しておきたいとの事だった。 ジョシュ君のマイナスポイントは、母子家庭。 彼のお母さん、離婚していて片親だしね。でも、彼のお母さんは政治家で大成功しているし、彼とお付き合いすれば御呼ばれしたときなんてきっと豪邸にいる専用シェフのお料理がいただけるし。などと結婚するわけでもないのに想像は広がっている。 お母さん、娘に 「ジェニー素敵なチョイスよ。さすが私の娘。お目が高い。」 とにんまり。 そしてラッキーなことに、私はもう覚えていないがどちらが誘ったかは知らないがショシュ君がお相手になった。 家族中大喜び。 クラスで人気者の彼!の姫役 素敵! 人気者のパートナーになるのは一筋縄ではない。マドンナやヒーローには敵がたっくさん。事もあろうにというか、ドラマでも現実でも同じで悲劇は待ち受けていた。 ジェニーの幼馴染でありお隣に住んでいるエミリーも彼を好きだったのだ。 ジェラシーで消しゴムをかしてと言われて貸しても戻ってこないとか、 口もまともにきいてくれなくなる。邪険なムード。 ジェニーはお母さんに相談。お母さん、人気者をものにするのはいかに大変か、それにめげてはだめ。動じないこと。強くなること。と、姫の座の心得を教育。 それと同時に隣の子をちょっと恨む。チャンスがあったら隣の奥さんにさりげなく、あなたの愛娘エミリーちゃんちょっと性格ゆがまないようにしないとね、と嫌がられない程度にちくりとやりたいところ。 娘が何も出来ないでいるので自分が敵討ち(古い?)をしたくもあるがお隣さんだから控えめに、でもでも自慢もしたい。「家の娘ジェニーちゃんをジョシュくん選んだんだのよね~」と。 そのエミリーちゃん、ジョシュ君に電話攻撃。負けてはいない。 ジョシュくんジェニーちゃんに電話。お母さんウキウキ!「ちょっとお待ちあそばせネ☆」その電話の内容は、「ごめん。君とダンスパーティ行けなくなった。それを伝えようと思って。。。」と言うものだった。 ジェニーは電話の後泣き崩れる。WONWON泣いて話も出来ない。 そこからお母さんジェニーに話を聞きだし、「まぁ、なんて不誠実な男の子!全然紳士的ではないわ。」 それだけでは終わらなかった。 「あんなこ、もうどうでもいいわよ。世の中にはああいう優柔不断というかプレイボーイいるから気をつけなさい。」という教育をしなかった。 その数時間後、更に電話が。それはエミリーちゃんで、「ジョシュが私と行きたいのよね~。」という内容。 ジェニー更にショックが止まらない。何を信じていいやら友を失い、スターの姫役を引き摺り下ろされもう心はズタズタのボロボロ。 ジェニーお母さんそこで立ち上がる。負けられないわ! 旦那さんに事の次第を全て話してはいたのだけど、彼にジョシュ君に説教すべきだし、全てをはっきりさせたいのでどうにかして!とヒステリックに叫ぶ。 そして現れましたみんながスミス家へ。 ジェニーとその両親 エミリーとその両親 そしてジョシュ そこでこの三角関係についての清算。 友情について 約束について 律儀さと紳士とはについて 最後に仲直りと友情の確認! お説教三昧! ということで一件落着したらしい。でも、誰とダンスパーティ行ったのかは私もう覚えていない。 スミス家、家の伝統はしっかり伝授できたのであろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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