キブシが咲き掛けです
キブシという花を初めて見たのは、大学時代のアルバイト先で生け花に使われていた時でした。藤のような房にびっしりと黄色い花がついて、初めて見る花だったので、思わず名前を聞くと、「キフジ」と返ってきた。あ~、黄色い藤だからキフジなのね。調べていくとキブシというのが正確な名前らしい。世田谷の山野草屋さんで、手のひらサイズの小さな苗を見つけ、庭もないのに購入しました。「育てばとっても大きくなるよ」とお店のおじさんは話していました。樹高は3m、ときに7mに達するものもあるそう。当時から一人暮らしをしていたので、実家の庭に植えてもらうと、あまり日の当たらない庭なのに、枯れずに育ってくれました。でも、咲いても房が短く、前に見たあの立派な黄色い花は本当にキブシだったのかと疑ってしまったほど。箱根などの山道をドライブしているとき見かけるキブシの房も短いし、なんでだろう~と思っていました。植えてから15年程たった頃、実家が建て直しをしました。植え替えた年は少ししか咲かなかったそうですが、その翌年にあたる今年は、以前より日当たりもよい場所で土も新しくなって栄養を十分に蓄えられたせいか、とても長い房をつけてくれました。これこそ、以前見て感動した花です。。まだ蕾なので、桜の満開の頃にきっと素晴らしい花を咲かせてくれるはず。でも、「その後、花が落ちて掃除が大変なのよね」と母は言っています(笑)