テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:負け犬の映画鑑賞
土曜日に観て、映画評を書きそびれていた2作品。
「たそがれ清兵衛」と「隠し剣 鬼の爪」 まずは、 【たそがれ清兵衛】★★★★★(大好き) 監督:山田洋二 『たそがれ清兵衛(DVD)』 これは私の好みにドンピシャの映画でした。 この清涼感が心地いい。芯に強くて清らかなモノがまっすぐ通っている感じ。 真田広之がまた、カッコいいのよね。 「サムライ」の時にも思ったけど、この人、殺陣が美しい。 むさ苦しい身なりの役なのに、所作が全てきれいなのよね。 そこに、主人公の心の真の強さと美しさが、表れてると思うのよ。 宮沢りえの透き通った感じもまた好き。 観客には中高年の男性が多かったけど、 これはサラリーマンの哀歌でもあるわねぇ。 平侍の暮らしなんて、そのまま平社員のそれだもの。 組織の一員として生きるには、自分を殺さなければならない時もある。 あ~哀しい勤め人。 その中で自分らしく生きることの大切さを教えてくれる。 世間からは負け犬と思われても、私は自分らしく生きる道を選んでよかったわ と、清々しい気分よ。 こんなシーンも印象的でした。 冒頭で清兵衛の娘が「お針を習えば役に立つけど、学問をやって何の役に立つのか」と父に尋ねる。 父、清兵衛は「学問をやると自分で考える力がつく。そうすれば、どんなに世の中が変わっても、自分で考えて行動できる」と。 いいねぇ。この答え。 自分で考えて、自分の信じる道を行くのがいい。 たとえ、それで失敗しても、自分の信じた道だもの。 強くなって、また出直せるわ。 ▼原作も読んでみる? 〈新潮文庫〉 たそがれ清兵衛 ▼主題歌 陽水の「決められたリズム」も聴いちゃう? 井上陽水 CD【カシス】送料無料 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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