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京都の実家に戻った我々は、前夜の寝不足とエネルギーを回復すべく久しぶりに家でゴロゴロしていた。
京都の家では義父母はかなり行動的な人達なので、昼間はそれぞれ出かけてしまって余り家にいることが無く、ねこまると私は旅の疲れを癒していた。 夜になると義父が一人帰って来て暫く話をしていると、ねこまるが「おかん、遅いなあ・・・何処で何やってるんやろ?」とつぶやく。 そういえば私が結婚してから、京都の実家にもどっている間に義母が8時過ぎに家にいないのは初めてのことだ。 義父はねこまるのつぶやきを聞いて「ああそういえば、お昼頃わしゃおかんに会ったんや、それがな、道でおかんとその友達のおばはん連中とすれ違ったんやが、おかんはわしに気がつかんとすたすたあるいて行きよったんで、わしゃおかんに声をかけたんやがおかんは聞こえんと知らんぷりして通り過ぎるところを回りにいたおばはんがおかんに声をかけてくれて、ようやくわしに気がついたんや」 日頃の義母の雰囲気では余り考えられないこの話を我々夫婦は半信半疑で聞いていたが、ねこまるが「それにしてもこんな遅くまで帰ってきーひんのやったら、電話の1つもかけてきたらいいのになあ」とさらにつぶやくと義父は「そりゃ久しぶりに友達と会ってしゃべっていて、電話をかけることまで頭が回らへんのや」と言っていた。 我々3人は、いつまでも帰って来ないおかんを待たずに食事をすることにしようということになり、近くの中華屋でおかずを注文して夕食をとりながらテレビを観たり話をしたりしているうちに時間は夜の10時半近くになる。 突然、義父がぽつりと「こりゃおかんは泊まってくるかも知れんな」とつぶやいた。 「ええーっ?」私達2人のその余りの驚きにうろたえた義父は「い、いやな、そ、そういえば昼間おかんに会った時に泊まってくるて聞いたかも知れんわ」と言い出した。 それを聞いたねこまるは「それをはよ言わんかいな」と応酬。 普段はやくざの脅し等にもびくともしない、落ち着いて理論的な、そして思いやりのある義父とは打って変わったそのうろたえぶりを見てしまった私は、今まで以上に義父に対して好感をもってしまった。 その夜は、おかんは家に帰って来なかった。(爆) 我々夫婦は、映画のビデオを観たり、義父のPCでインターネットをしたりして夜更かしをしていたのだが、ねこまるがPCの前でうなだれているので理由を聞いてみると、前回ダウンロードしたプログラムがPCに影響していて立ち上がりにとても時間がかかるらしい。 私もインターネットやってみるとつながるまでにやけに時間が掛かり、途中で嫌になってしまう程である。 理由を聞くと、PCが古すぎてメモリーがプログラムについて行けないらしい。 2人で相談した結果、ロンドンに帰る前に何とかPCを普通に作動するように電気屋さんに行って方法を考えようということになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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