|
カテゴリ:カテゴリ未分類
今日の日記にはあえて副題をつけたい。
その名も 必殺カニ返し(その1)・・・ここからまだ枝分かれするんか? 昼食も終わって再びバスに乗ると約30分足らずでバスは目的地の旅館に到着した。 (実際こんな近くだったら、別にあの旅館で昼食を取らなくても良かったのではないか、とも思ったが) とにかくバスを出て旅館に入り、チェックインを済ませた我々は、あてがわれた部屋のある2階にエレベーターで上がる。 エレベーターのドアが開いた所がレストランの真ん前であった。 皆で「レストランと同じ階だから食事のときは楽だね~、ここでバイキングがあるんだ~」等と話しながら、その時は、まだ閉店の立て札が立ち、後にそこが過去に経験した事の無い程の修羅場になろうことを知らないまま、レストランの前を横切って自分たちの部屋に向かった。 我々のはおとんやおかんの部屋の隣りにもう1室取ってあった。 我々2組の部屋の隣が雑誌の閲覧室になっていて、昼食の時に寄った旅館同様、まんがや雑誌が所狭しと置いてあり、なかなか楽しそうである。 部屋に入ると部屋には既に布団が敷いてある。(爆) いわゆる旅館に付き物の仲居さんのサービスを省くためで、旅館でありながらホテルのようにお茶の道具やらも部屋に必要なものは既に用意してあって、後はご自由にお使い下さいと言った様子。 ホテルサービスに慣れた私には全く問題のないサービスだ。 浴衣に着替えた後、隣の部屋のおとんに連絡し、食事まではカラオケの時間となる。 階下のカラオケボックスに行くと、予想外に(笑)今日は我々が最初の客だったらしく、シーンとしたカラオケボックスの部屋の一つに入るとまず手慣れたおとんが歌い出す。 彼は日頃謡を教えている傍ら演歌のカラオケ教室に通っているらしいのだが、日本の伝統芸をマスターして生徒に教えているかたわらで、自分もカラオケの教室で習っているというのもおとんの面白い所で、さすがに演歌を歌っていても声に艶があり、年齢を感じさせない所がある。 おかんの方は個人的にはブラック・ミュージックが大好きで(爆)タップダンスや歌を黒人が披露すると、いつも「凄いな~」等と言いながら見ているのだが、自分が歌う声は可愛らしい声で、おとんがリクエストする通りに演歌歌謡を歌っていた。 ねこまるも私もこの雰囲気に押され、通常の選曲とは違うムード歌謡曲系や演歌系の選曲になっていた。 通常我々は2時間程度のカラオケでは満足しないのであるが、夕食の時間が迫っている。 ホテルの案内ではバイキングの説明書きの所にカニは品切れとなることもあり、場合によっては補充できないと書いてあったのが気になって、夕食の開始時刻を狙ってレストランを襲撃することにしてカラオケを引き上げる。 夕食の時間帯は17:30-21:00迄なのだが、我々が時間前にレストランに行ってみると、入り口には既に20人強のおばはん連の強行なガード。 おばはん連の後に並んでいる我々の後にも、更に続々と人が集まって来るが、目的は言わずと知れたカニであることは間違いが無い。(笑) 我々4人は直ぐさま円形になって小声の作戦会議を開き、中に入ったらまずなるべくカニに近いテーブルを確保することに合意。 時間になっても係員がなかなか入り口を開けないので、しびれを切らしたおばはんが「まだかしら?」「もう時間過ぎてるんとちゃう?」等と騒ぎ出したので慌てた旅館の係が「お待たせしました!」と言って入り口の立て札を取り払うや否や、一行は一斉にドドッとなだれ込んだ。 我々もその波に押しやられ中に入ると入り口を入ってすぐ奥の席を確保。(カニには比較的近いぞ) 同時に「お待たせしました~、ズワイガニでーす」という声が聞こえ、そちらの方を見ると係の人が大きな銀色の金属製のお盆に真っ赤に茹で上がったカニを山盛りに運んで来た。 我々は急いで席を立ちカニの前に集まったが、その時のレストラン内光景はとうてい一言では表せない!(笑) 角砂糖に群がったアリと言おうか・・・いや大安売りの日にバーゲン品に群がるおばはん軍団と言った方が的確かもしれない。 何しろ私の目の前に群がる人だかりに、暫し呆然となす術もなく見ていた私は、前方の人垣が去った後にできた間隙を縫って前に出た。 人混みに入った私は、更に横から押し入ってくるおばはんたちに押しやられながら更に前に進むと、前方に銀色の大皿に乗ったカニが見えて来たが、それは1杯2杯と、もの凄いスピードでなくなって行くのだ。 更に前方に進んだ私は目の前に残った2杯のカニの一つを掴み、その人混みから離脱した。 背中でいらだったおばはんの「ね~!カニもう無いわよ~」と大声でキッチンの方に叫んでいる声を聞きながら誇らしげに1杯のカニを持って席に戻ると、我々の席の真ん中にはすでに6杯ものカニがでんと置いてあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|