テーマ:今日の出来事(287623)
カテゴリ:物の由来
亥年も終わりですね。昔の人々はこの猪肉(イノシシ)をぼたん、鹿肉(カノシシ)をもみぢと言い換え馬肉をさくらというそうですが、なぜにこういう雅(みやび)な名前がついたかは諸説紛々。
言葉遊びが見事ですね。12月と言えば忠臣蔵ですね。ここにも言葉遊びが含まれていました。 『仮名手本忠臣蔵』の題名は寺子屋で使われていた「かなの手本」によるそうです。 「仮名手本忠臣蔵」という題名から,一種の暗号だと言うのです。「蔵」が大石蔵之助を指していることは容易に分かります。 では「仮名手本」とは何でしょうか.江戸時代,仮名のお手本は「いろは歌」以外にありません。かなの47文字は四十七士の人数に一致し、七文字で区切って書くと次のようになります。 いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく やまけふこえて あさきゆめみし ゑひもせす 各行の最後の文字をならべると「とかなくてしす」となり、これを「咎(とが)なくて死す」と読んだわけ。 四十七士は切腹させられたが、それを咎(=罪)なくして死んだと考えたのだった。仇討ちは禁止されていたのだから罪がないことにはならないはず。 それが語り継がれていくうちに美談となり、罪のない悲劇のヒーローたちというイメージができあがっていったのでしょう。 江戸時代から「とがなくてしす」は解読されていたようです。 しかし誰が「咎なくて死す」だったんでしょうか。古くは「万葉集」の歌人「柿本人麻呂」の悲劇に注目し「咎無くて死す」を盛り込んで「いろは歌」を作りあげた説もあります。 万葉集の中には露骨に暗号を仕組んだ歌が沢山あるそうです。 また「あめつち」「たゐに」は「いろは歌」ほど完成された字母歌ではありませんが、こちらにも暗号が組み込まれて作られているそうです。 掛け軸 Kotono葉(ことのは)【いろはにほへとちりぬるを】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/11/19 04:59:16 PM
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