マコの回想録

　前述のドラマＣＳＩの展開で書き足りない事があった。
チームの主任グリッソムと恋仲になったサラだが、ちょっと衝撃のシーンがあった。

　ＣＳＩのラボの中移動中にたまたまグリッソムと遭遇したサラは、隣にチームの仲間が居たにもかかわらず、グリッソムに熱烈なキスをした。
　唖然と立ち尽くす二人を残し、目には涙を浮かべ悲しそうにその場を離れるサラ。ＣＳＩを去ることは勿論、愛するグリッソムとも別れる決意だったからだ。その後、サラはグリッソムに１枚の手紙を残す。

　『ギル・・あなたを愛してるわ
　　心から愛してるのはあなたもわかってるでしょ

　　最近かなり参ってしまって、正直言ってもう疲れたの。
　　砂漠で車の下敷きになっていたあの夜悟った事がどうしても頭から離れない。
　　父が亡くなってからずっとわたしはずっと亡霊たちを引き連れていた。
　　彼らは親友の存在になっていたけど、砂漠で思ったの。ゴーストを葬り去る時だって。
　　でも此処に居たら出来ない。

　　ごめんなさい。そんなことは忘れようとどうあがいても心はその思いで占められてしまう　　行かなければ・・。行き着く先は判らないけど、こうするしかないのは判ってる。
　　行かなければ、わたしは自分を見失い、もっと悪いことにあなたを巻き込んでしまう。
　　傷つけたくない。
　　出来ればあなたのもとを離れたくなかった。わたしにとって最愛の人
　　どんなときもあなたを思っている
　　一緒に過して初めてわたしの居場所を持てた・・かけがえの無い場所が・・。
　　愛している。いつまでも・・・さようなら・・』


　いつも沈着冷静なグリッソムが、そのサラの手紙を読んで愕然とした表情になる。

　その日放送のドラマ終了後、サラ・サイドル役の女優のコメントがあった。
役どころのサラと同様にＣＳＩの役のメンバーに対しては家族のような同じ気持ちだと。そのサラの手紙は、番組のプロデューサーから彼女自身が、勧められて書いたらしいが、そっくりそのままの文章が番組で遣われて驚いたのだと。わたしもあの番組の中のサラでないと書けない素晴らしい文章だと思う。サラを救ってあげれるのはグリッソムしか居ないのじゃないかと思うんだけど・・。
　すっかり番組に入り込んでしまった^_^;恋愛映画、恋愛ドラマは好きじゃないけれど、なんとなく自然に暖められていく形でこういうのステキ～♪