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カテゴリ:お出かけ
先週、友達と初めて小雨のぱらつく中、神戸の異人館めぐりをして来た。
関西に居ながら、行くチャンスがなかったこともあるし、もっと以前は、異人館に対してもそう興味を抱かなかったこともある。最近ブログを書いたり、写真を撮ったりするようになって、ある種の美しい花や建物や風景に関心を持つようになった。それで友達からのお誘いの機会に行ってみる気になったのだ。 神戸には、コンサートや買い物などで何度も訪れているが、三宮には何十年ぶりかもしれない。不覚にも大阪駅から、新快速であんなに早く着くことさえも知らなかった。 三宮の駅前は、あの阪神大震災で駅前のビルが崩れて一階の交番が潰されてたりの映像がTVで映し出されたのを今も覚えている。やはり大きな被害があったところなのだ。 それが、現在は見事に復興されててアーケードも巨大でりっぱなものに復活している。自治体や地元の人の大変な努力の賜物なのだろうと思う。 神戸、三宮の街並みはお洒落で垢抜けしたイメージがある。軒を並べる数々の店もそうだ。 そんなお洒落なアーケードやお店の前を通り過ぎ、目的の北野異人館を訪れた。 異人館へのメインストリートには、(異人館通り?)風景にマッチした西洋風の珈琲館のスターバックスがあった。外観もさながら、室内も風情があってなかなか良い。帰りにそこを通れば、ティータイムをしたいところだった。 北野周辺に、各異人館は点在しているようだが、全てを回り尽くすにはかなりの労力と時間を要するので、異人館付近にある市の案内所でお薦めのところを尋ね、風見鶏の館と萌黄の館の二つに絞ることにした。後は通りすがりに外観を楽しむことにした。 風見鶏の館はNHK朝の連続ドラマで一躍有名になったらしいが、数ある神戸の異人館の中で唯一煉瓦造りの建物であるということで案内所のお薦めであった。 小雨が降ったり止んだりの生憎のお天気でなければ、真っ青な空に屋根の上の風見鶏が、生き生きと映えていたかもしれない。残念! 正面からだと、鬱蒼とした庭の高木で、肝心の象徴の風見鶏が見えないので、方向を変えて撮影した。煉瓦造りだけに、重厚な雰囲気の外観である。 中の洋間や階段も落ち着いた趣で、中には土産物屋さんなんかもあったりする。(^^) チョコレートケーキやキャラメルプリンが美味しそうだった・・。(。・ρ・) ジュルリ 次に、萌黄の館は、その風見鶏の館から程近い場所にある。 その二つの館の前は、広場になっていて、そびえ立っている位置にあり、訪れる人が方々で記念撮影したり、カメラを構えている。 こんな日差しが暖かいサンルームだと、冬の寒い日でもカウチかなんかを置いて、ミニテーブルに暖かい紅茶を置いて飲みながら、読書なんかしてみたい♪ ドイツ人が住んでたと言う風見鶏の館が、重厚でシックなのに対し萌黄の館はアメリカ人が住んでいたらしく様相は全体的に明るく、色調もパステル調だ。子ども部屋だったという、洋室は可愛い花柄のフリフリの壁紙で、まるでプリンセスの部屋のようだった。 各部屋には、小さめのマントルピースがあり、それぞれに手書きのアートが描かれたタイルの装飾が施されていたり、部屋の電灯の形状も、ひと部屋ずつ違っているのが印象的だった。 飾ってある当時の米国人のファミリーの写真のパネルを見つつ、どんな人々だったのだろうか・・と思ってみた。後年は、兵庫県の電鉄会社の社長が買い取って家族で一時住んで居たという。神戸でも北部に位置する北野地区だと、真冬は六甲おろしなんかもあって、さぞ寒かろうと思うが、当時は暖房と言えば、部屋備え付けの小さなマントルピースのみだったとか。 そう言えば、昔風の暖房スチームみたいなのも無かった。 高校生の修学旅行か何かの団体が観光して行った直後のタイミングだったらしく、ゆっくり見ることができた上に、館内の受付係りの女性から上記の異人館のエピソードも聴けてラッキーだった♪~ そんな華やかな趣きの洋館であるけれど、阪神大震災の際に、屋根の上の煉瓦の大きな煙突がドカンとばかりに、庭に落ちたらしく、そのまま庭に公開されていた。 異人館の家々は、リフォームを重ね、一世紀以上も第二次世界大戦も、阪神大震災も住人と共に傷つきながら、やり過ごしたその歴史を刻んできたのだ。アンティークな家具や屋室内を鑑賞しつつ、当時の人々の生活に思いを馳せ、感慨深い想いがした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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