私の大願
私の大願について話をします。 義父と義母の墓参りに福岡に行きました。せっかく福岡に来たので、福岡の有名な神社をお参りしました。まずは大宰府天満宮です。今度試験を受けるので、合格祈願のお祈りをして、妻に御守りと買ってもらいました。そして合格ラーメンを食べたいと思ったのですが、あまりに行列が長かったので、諦めて、抹茶と梅ケ谷餅と梅干をいただきました。 次は宗像神社でした。ここは初めてのお参りだったのですが、スケールが大きかったのでびっくりしました。さすがに世界文化遺産です。日本神話に登場する日本最古の神社の一つですから、熱心な信徒が多いのでしょう、皆さん、お賽銭を入れてから、お祈りの時間が長くて、長くて、びっくりしました。長い行列が出来ているのですがなかなか前に進むことが出来なくて、最後は諦めてしまいました。 そして最後に宮地嶽神社に行きました。ここは光の道がすごいと、噂に聞いていて、一度は行ってみたいと思っていた神社でした。平日だったせいか、広大な駐車場はガラガラだったので、参道に一番近い場所に車を駐車することが出来ました。参道のお店の松ヶ枝餅を帰りに食べようねと言いながら参道を歩きました。長い階段があり、その階段を上り終わってから、振り返ると、神社から海までまっすぐに参道が伸びていました、まさに夕日が落ちる時間帯はこの参道が光の道のように輝いて見えることでしょう、何とも言えない感動に包まれました。 それから本殿に歩いていくと、それは大きな大しめ縄が本殿の前に掛けてありました。とっても立派なしめ縄でした。本殿のお参りを済ませると奥の宮八社があると案内板に掲示されていたので、そちらに向かいました。そこには大小様々な神社が祭ってあって、賑やかでした。ふと何気なく看板をみると山頂故宮跡地の紹介がありました。それに興味を示した私は行ってみようと妻といっしょに山頂へ向かって登り始めました、はじめのうちはコンクリートの道でした。様々な植物が植栽されていて、まさに花が咲くころは賑やかに参道になることでしょう。山を走るマラソンランナーともすれ違ったので、気軽に上っていましたが、途中から山道のようになり、どんどん道は狭くなってきました。崖があったり、がけ崩れで非常線が張ってあったり、どんどん道は狭くなって、木の根がせり出して、ごつごつした道になっていました。まさにけもの道でした。そんな中、妻はまだなのと何度も尋ねます、その度に、もうすぐだよとか、あとちょっとだよとか、頂上が見えてきたとか、励ましていましたが、どんどん妻の機嫌が悪くなるのがわかりました、それでも、だまし、だまし、励まして先に進みました。ちょっと後方を山頂に向かって登っていた若い二人組はいつの間にか引き返したのか、姿も声も無くなっていました。妻はもう限界という感じで、顔が引きつっていました。そんなときにイノシシに注意という看板を見かけてしまったので、妻に疲れたら休んで待っていていいよというと、イノシシが出るかもしれないのに、待っていられないでしょうと、妻のイライラは募るばかりでした。ちょっと広いところがあったので、ここで休んでいて、すぐに戻るからというと、限界に達していた妻は早くしてねと、座り込んでしまいました。それから数分歩いて、急斜面を上ると山頂の故宮跡地についに到着しました。慌てて、妻のところに戻り、すぐそこだったよと言って、二人で故宮跡地のお参りをしました。宮地嶽の山頂は遠くからも見えたので、ちょっと高いかなとは思っていましたが、約30分の山道の登山は妻には大変だったみたいで、不機嫌になって、黙って口もきいてくれません。まさにプンプン、カンカンを通り越して爆発寸前でした。いや爆発していて、帰り道の参道の松ヶ枝餅の約束も無視して、素通りとなりました。 山道を登りながら、諦めずにコツコツ、一歩一歩前に進むことが大切で、今が頑張りどころだなと考えました。そして嫌がる人を助けながら、励ましながら、やりきること大切で、そこに生きがいを感じたいと。私はどうも人が嫌がること、面倒くさいと感じることをやり続けることが好きみたいです。人に頼らず、自分に負けない自分でいたいと思いました。 妻は帰ってから姉たちに酷い目に会ったと、山登りの話をしたみたいです、でも姉たちはいい経験をしたねと褒めてくれたようで、なんとなく妻の自慢話になっているようでした。宮地嶽神社を調べると何事にも打ち勝つという祈りが綿々と紡がれてきた場所とありました。まさに私にとって有難い場所と言えます、宮地嶽神社は大願を叶えてくれる地となりそうです。大願は祈ってばかりでは達成されない、こつこつとやり続けることが一番だと教えて頂いた貴重な体験となりました。 機嫌を直してもらおうと、近くの海岸で新鮮な海鮮丼を食べてから、穏やかな波の音を聞きながら海辺を歩いていたら、妻の笑顔がやっと戻ったのでホッとしました。