カテゴリ:音楽と音楽ビジネスに関するニュース、雑感
反イスラエル活動家ら、UKのプロムスを妨害~BBCライヴ放送、何度も中断、放送は中止へ
イスラエル人の友人が興味深いリンクを送ってくれました。 この友人は、この記事の一方、ダニエル・バレンボイム氏がパレスチナ・イスラエル青少年オケを結成し音楽による両国の対話をかもし出そうとしていることで、今年のノーベル平和賞にノミネートされていることも教えてくれました。 友人いわく「イスラエルの30%はこうした考えを支持している。私は全く反対。」とバレンボイム氏には冷たいコメントでした。 なお、バレンボイム氏の平和運動のきっかけになったのは氏が長らく親しくしてきたパレスチナ人の弁護士との友情がきっかけと聞いています。 上記の友人は「ノーベル平和賞も政治力がらみ。以前アル・ゴアが受賞した時も、ポーランド人のイレーナ・センドラーという人は2500人ものユダヤ系ポーランドを助けてノミネートされていたのに、結局ゴアに賞が行ったのよ。」 2007年の平和賞決定に際しては、世界ソーシャルワーカー連盟がイレーナさんの偉業が受賞にならなかったことに遺憾の手紙を出しているということです。 なお、ノーベル賞のノミネート、審査等はすべて「秘密裏」に行われており、すべて憶測が伴いますが、真の意味の功労者というのは実は表に出てこない人々なのかもしれません。 ***************** 反イスラエル活動家ら、UKのプロムスを妨害~BBCライヴ放送、何度も中断、放送は中止へ YNET ニュース (*リンクを開くとクリップで実際の妨害の酷さを聞くことが出来ます。記事には出ていませんが、おそらくソリストはギル・シャハムさんかと思います。) パレスチナ支持活動家らがUKのBBCプロムスでのイスラエルフィルによる演奏会ライヴ放送を妨害し、BBCはやむを得ず放送を見合わせることになりました。 この放送はロンドンのロイヤルアルバートホールで行われたもので、BBCプロムス音楽祭の一部でした。 BBCラジオ3はこの木曜日に行われたコンサートを生中継する予定でしたが、抗議の怒号のために何度も中断する羽目となりました。 約10数人の反イスラエル活動家がズービン・メータ氏がブルッフのヴァイオリン協奏曲のために指揮台に立った時に怒鳴り声を上げました。 他の聴衆はこれに対し、ブーイングで不快感を表しました。 パレスチナ支持派らは最終的には警備員によって会場から締め出され、聴衆はこのときに歓声を上げるという一幕も。 BBCラジオの公式表明 「聴衆の中のあるグループの人々によって音声が聞きにくい状態になったため、今回のイスラエルフィルの演奏の放送は残念ながら中止することになりました。」 この妨害は親パレスチナ同盟運動の活動家グループによるもので、この組織はイスラエルフィルのコンサートをボイコットするように一般に呼びかけていました。 プロムスの実行委員会の公式ページではいち早く、「イスラエルフィルは国際法と人権に違反する今回の抗議行動に冷静に対処した」と発表しています。 UKのユダヤ系新聞 Jewish ChronicleはBBCはグループの妨害にもめげず公演をキャンセルしなかったとし、イスラエルフィルの招聘は純粋な音楽的観点からだった、と掲載。 JTA,Ed Vaizey両紙によると、UKの文化省はこのコンサートに出席したが、トウィッターに《抗議運動が逆にイスラエル支持へと聴衆を変えた》と掲載したと発表。 金曜日にはUKの在イスラエル大使マシュー・グールド氏が声明を発表し、《イスラエルフィル公演の妨害で結局活動家はパレスチナ問題に及んでなんらの効果も得られなかった。》と述べています。 《圧倒的多数の聴衆は抗議運動に不快感を表わした。英国政府はイスラエルボイコット運動を非難しており、我々は引き続きUKとイスラエル間の文化交流を促進していく次第だ。》T こうした妨害運動が起こったのは初めてではありません。2008年8月、スコットランド・パレスチナ支持同盟運動のグループがイェルサレム四重奏団のエディンバラ・クウィーンズホールでの演奏会を妨害しています。 ************** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 4, 2011 12:30:09 PM
[音楽と音楽ビジネスに関するニュース、雑感] カテゴリの最新記事
|
|