カテゴリ:旧ソヴィエト地域
ヤヌコーヴィッチ大統領、「ユーリヤ・ティモシェンコ氏がシェルバーニ国会議員射殺事件に関与した疑いで訴追する」と発言~美しすぎる政治家、殺人関与で訴追も
ティモシェンコ氏:2011年10月 写真 RIAニュース アンドレイ・ステーニン Юлия Тимошенко、октябрь 2011 года. Фото РИА Новости, Андрей Стенин レンタニュース ティモシェンコ氏の弁護士セルゲイ・ヴラセンコ氏はティモシェンコ氏の公式サイトで、《ヤヌコーヴィッチ大統領はアメリカのブルームバーグ紙のインタビューに対し、ティモシェンコ元首相が殺人に関与と発言した。これを受け、ティモシェンコ氏は外国裁判所に対しヤヌコーヴィッチ氏を訴える構えでいる》と述べました。 元首相は現在、外国でティモシェンコ氏の為に動いてくれる弁護団を組織している最中です。 ティモシェンコ氏の訴えを受けて裁判を開始するのがどの国なのかについて、ヴラセンコ氏は明言を避けましたが、《ブルームバーグ紙のおかげで、ティモシェンコ氏が不当に扱われていることが全世界に広まっている。》と述べました。 ヴラセンコ氏は、《ヤヌコーヴィッチ氏はアメリカのメディアに対し、反政府派のリーダーであるティモシェンコ氏に弾圧を加え続けていることを事実上明らかにしたことになる。この点でティモシェンコ氏はヤヌコーヴィッチ氏に大いに感謝している。 しかしながら、これ以上事態を複雑にしたくないため、ヤヌコーヴィッチ氏の発言に対し現時点でコメントは避ける》と述べました。 ヤヌコーヴィッチ氏はインタビューの中でティモシェンコ元首相が1996年のエフゲニー・シェルバーニ議員の殺人に関与した疑いがあると言及。 ヤヌコーヴィッチ氏は6月13日に掲載されたブルームバーグ氏のインタビューで以下のように述べています。 ヤヌコーヴィッチ大統領 《ティモシェンコ氏が関与したと思われる数々の事件に関する訴追が現在行われている。ティモシェンコ氏が関与していたことは周知のことだ。 その数々の悪行の中の一つがシェルバーニ代議士の殺人事件だ。ティモシェンコ氏には彼に殺意を抱く理由が確かにあった。》 ヤヌコーヴィッチ大統領はまた、インタビューに答えた同日に、インタファックスに対しても《ティモシェンコ氏のシェルバーニ議員殺人事件関与は裁判で立証することになるだろう。》と述べていることにも注目されます。 ティモシェンコ氏の支持政党《祖国党》は、ヤヌコーヴィッチ氏の発言は既にティモシェンコ氏を有罪と断定した発言であると非難。 6月18日には野党側はヤヌコーヴィッチ氏の発言を追及する構えだと発表しました。 実際に検察庁に対してヤヌコーヴィッチ氏から、ティモシェンコ氏の有罪立件証拠を整えるようにとの指示が入っています。 問題となっているラーダの議員エフゲニー・シェルバーニ氏は1996年11月3日にモスクワからドニェツク空港に到着した際に何者かに射殺されました。 議員だけでなく、シェルバーニ氏の妻、旅客機の技術工、エンジニアも射殺されています。 当時の検察庁による捜査で、《エフゲニー・クシュニールの一味》(クシュニール氏は1998年に死亡)による犯行とされ、8人が有罪、そのうち3人が終身刑を言い渡されました。 ところが今年の春、エフゲニー・シェルバーニ氏の息子ルスラン氏が公の場で、「ロシアとの天然ガス協定を巡り職権乱用で有罪、7年の禁固を言い渡されているティモシェンコ元首相が父の殺人二関与していたという確固たる証拠がある。」と発言。 これに対し検察ではルスラン氏の《証拠》を調査すると反応。 その後、《証拠》の調査後に検察の第1副長官レナート・クズミン氏は、「ティモシェンコ元首相が病院から退院次第即訴追をする構えだ」と発表しました。 現在ティモシェンコ氏はハリコフの病院で椎間板ヘルニアの治療を受けています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 20, 2012 12:01:49 AM
[旧ソヴィエト地域] カテゴリの最新記事
|
|