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「首のすわり」などについての私見(はつく2さんのコメントへの返答)
前回(15日)のブログに質問がありましたので文献ではなく私の感じたままでお答えします。 小児科医は出産に立会いますので新生児が元気に生まれてきたかをどのような基準で考えているかお伝えします。 まず出産時は胎児の心拍をモニターして酸素が不足などによる心拍数の異常の有無で出生前の胎児の状態を監視します。 正常範囲の在胎週数と体重で生まれたとすると、心拍数、呼吸、筋緊張、反射、皮膚色の5項目で出生1分後のスコアをつけ出生状態を診断します。 ほとんどの新生児はまったく問題のない状態で出生します。 ストレスなく出生した児は首がすわっている?? 私が立会った出産で生まれた瞬間から首がすわっている赤ちゃんに会ったことはありません。 経産婦の場合まったくイキマなくともすんなりお産が終了する場合も多いのですが新生児の首の所見も同様にすわっておりません。 私が新生児で首がすわっている赤ちゃんと遭遇したら筋緊張の亢進を考え異常所見と考えてしまうと思います。 胎盤からの酸素ですが 出産では胎盤はがれてしまいますので剥がれた胎盤が新生児の呼吸の助けになるとは考えにくく、新生児は多くは出産直後に大きな泣き声とともに呼吸を開始します。 すぐに呼吸しない場合でも直ちに呼吸の補助をしてあげると低酸素状態になる前に自発呼吸をするようにほとんどの場合なります。 また発展途上国の自宅分娩の児が出生時より首がすわっていて成長発達が良いとは私は考えたおりません。 それは成長には発展途上国の栄養や衛生面での社会環境が大きく影響するし、文明国?のドラッグ、アルコールなどの常習者からの出生児は発達に影響をうけるからです。 Hideさんの産科医としてのご意見を希望します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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