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今日もおかしいくらいに暑かった。
昼間は半袖で冷房かけてたぞ、マジで。 実は風呂上がりの今も、ついさっきまで冷房かけてました。 こんなに寒暖の差があったら、自律神経がイカれるわ。 昨日週刊ポストを立ち読みしていたら、26年の長きに渡って連載していた「弐十手物語」が、ついに最終回を迎えていた。最近はポスト自体を読んでなかったので、どんな流れから結末が来たのかは不明だったが、ラストを読む限り、あんまりラストって感じじゃなくて、なんでこれが?って感じであった。まあ、26年と言えば長いから、マンネリを避けるために終わらせたのかも知れない。 僕も80巻ぐらいまでは持っているが、それ以降はやはりマンネリ感があって、買っていなかった(と言うか、読んでいなかった)。1話1話の完結じゃないし、毎週の連載なのでどうも話が間延びした感じになるのだ。まとめて読めばそれなりに面白いんだけどね。 で、次回の作品が予告されていたけど、これがなんと「子連れ狼」! この作品は言わずと知れた小池一雄が原作を書いた劇画の最高峰、いや日本の劇画の中でも最高峰に属する不滅の名作である。 これも連載が終了して既に20年以上経っているはずである。今更また復活と言うのも、根強いファンが多いのだろう。そういう僕だって、オークションを駆使して昨年全28巻を揃えたのだ。うちの配偶者もそれをかかりっきりで、丸1日かけて読破していた。 子連れ狼と言うと、多くの方はテレビでの萬屋錦之助の拝一刀と、西川某の大五郎を連想するけど、テレビは所詮原作を越えられない。やはりあのばた臭くアクの強い錦之助よりは、劇画家小島剛夕の書く、ストイックな拝一刀であろう。あの割り箸ペンで書いたような力強いタッチが美しい。それに墨絵のような濃淡などは決してカラーの映像では出せない味である。 その小島剛夕は既に他界しており、今度の作画は、少年時代に子連れ狼のファンであり、「墨攻」を描いた森秀樹が受け持つそうである。ちょっと堅い感じがするが、絵の雰囲気は多少似ているかも知れない。 この話は、柳生の陰謀によって公職を追放され、お家全滅の憂き目にあった拝一刀が、その子大五郎と共に、刺客道という瞑府魔道に生きながら、柳生への復讐を果たさんとする物語である。 物語の終局、江戸町民、武士旗本、それに公方までが見守る中で、24時間を超える柳生烈堂との死闘の果て、ついに力つき果てた拝一刀。大五郎は地面に落ちた父の槍を拾い、烈堂めがけて突進していく。その子供の槍を烈堂はかわそうともせずに、槍に体を貫かせてそのまま大五郎を抱きしめる。そして「我が孫よ・・」とつぶやく場面が遠景でフェードアウトするように描かれて物語りは終わったのだ。 その最後の場面から、その後の大五郎を描くのが第2部と言うのだ。てっきり、前作の裏話的な事を描くのかと思っていたのでビックリである。 今、何故この作品が・・と自分なりに考えてみた。 この作品は、父と子の強烈なつながりを描いた物語でもある。今のこの親子関係、家族関係が希薄になった時代に、敢えて強烈なこの物語をぶつけることによって、失われた父子関係が復活せんことを作者は望んでいるのかも知れない。 この作品と並ぶ、日本劇画の最高峰「カムイ伝」(白土三平作)も終了後20年近く経って第2部が開始された。 その第2部はもう5年近く中断したままである。 こっちも再開しないかなあ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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