見たまま、感じたまま、思ったまま

先日、季節はずれの雪が降ったと思ったら、その後は１０度以上も気温が上がったと思ったら、昨夜は春の嵐のような風と雨。

今朝は青空が広がっていたけど、強く暖かい風が吹いていた。
春一番かな・・。

春一番と言えばキャンディーズの「春一番」を思い出す人が多いだろうけど、僕にとって「春一番」と言えば春一番コンサート、そして蔵さんの唄った「春一番」。

♪かわいた街に　風が吹きはじめた
♪冷たい通りを抜けて　君の君の窓まで
♪いつまでも待つことはない
♪まぼろし達を追い払え
♪春一番が作るのは
♪それは君の春の祭り

♪春一番の風は
♪春一番の風は
♪ヤスガーズファームへ君を
♪連れて行くのだろうか

昔この歌を聴いたときには、このヤスガーズファームと言うのが一体何なのか
わからなかった。
知らないから、聞き取りだって出来てなかったわけだ。（レコードを持ってないので歌詞カードを見るわけにもいかず、カセットに録音した曲を何度も聞いて歌詞を知ろうとしていた）

蔵さんの遺作「グローリハレルヤ」の中に「思い出のヤスガーズファーム」と言う曲があって、
その時に調べて、ああ６０年代にウッドストックのコンサートがあった場所なのねと分かったのは
最近の事だ。だから、それまではこの歌を歌うときに、この場所は適当に歌っていた（笑）。


♪この町を出るために
♪今港に漂う
♪君の船の帆柱に
♪春一番の風が吹く

♪嫌な街だよ、この街は
♪声もうつろに響くだけ
♪春一番に誘われて
♪君の船を漕ぎ出そう


♪春一番の風は
♪春一番の風は
♪ヤスガーズファームへ君を
♪連れて行くのだろうか

蔵さんはもうあっちの世界に逝ってしまったけど、この歌をはじめ蔵さんの作った歌はずっと心の中に残っている。蔵さんの声は暖かくて甘い。
去年の春一番コンサート３日目では、いとうたかおがこの歌を歌った。
こうやって歌は仲間に、そして聴衆に歌い継がれていく。
じ～んと来て泣きそうになったな。

これからも、春一番の季節と春一コンサートの季節が来たら、ずっとこの歌を思い出して口ずさんでいくことだろう。