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カテゴリ:日々の診療の狭間で
今日も朝から40人ほど。殆どが熱発と嘔吐下痢。
何人の鼻を擦っただろう。 何人もの熱発者に囲まれていた人たちは大丈夫だろうか? 診療が終わったのは1時半だった。 何か疲れたぞ・・。 当院のと言うか、当院の為に隣の薬局が蓄えてくれていたリレンザもそろそろ底を突いた。 以前から僕が、小中学生にはリレンザをメインに使っていた関係で、かなりのストックがあったはずだが(他の医療機関ではかなり前から切れていたようだった)、それも枯渇してきた。 学校も休みに入ったし、そろそろ流行も下火になると思うんだけど。 今日の新聞では、タミフルの精神神経系の副作用は20数人から200数人に増えていた。 もちろん、飛び降りた人が200数人いたわけでは無く、興奮や幻覚なども入れての数だ。 教えて欲しいのは、その母数がどれだけなの?と言うことだ。 タミフルが発売されて5~6年と思うけど、その期間に述べ何人の患者さんが服用しての200数人なんじゃ?母数によって全然違うじゃん。母数を明らかにせい! 先日処方した幼稚園の女の子は、電灯がどうのこうのと幻覚みたいなのがあったと言う。 意識して集計したら身近でも結構あるのだろう。 ただし、飛び降りたような人はまだ徳島県では居ない。 まあ、その程度の確率だろうと患者さんには説明している。 今日だって大人や10才以下の子供には結構処方したし。 お薬要りませんと言ったのは1人だけだった。 問題は10代の患者さんだ。 「原則として処方しないこと」になると、現場は考えなくて良い分楽だけど現実にはやっぱり困る。 まだ「利益と副作用を考えて、有益性があると思われる場合に投与すること」のような現場に丸投げの方が現場としては楽だ。 去年も飲んでるし・・・とタミフルを希望する親御さんも多い。 去年まではさあ、医者もドンドン処方して、患者さんもみんな飲んでいたわけだ。 そりゃあ問題が起こってきたのは分かるけど、なんかおかしくないかい? タミフルを飲んでない患者さんにも精神症状や幻覚が現れた人は居る。 今は原則投与禁止だけど、ひょっとして来年は製造中止になってるかも知れない。 でも、ひょっとして来年はやっぱり投与OKになっているかも知れない。 そしたら、またドンドン処方してバンバン飲むわけでしょう。 決まりが変わっただけで、中身の危険性が変わった訳じゃないのに。 まあ、お上の言うとおりにせな仕方無いのかも知れないけれど、その辺りがなんか変だよね。 実は我が家の長男、11才に今日はタミフルを飲ませている。 昨日の夜から発熱。ずっと37度台で時々8度近くまで上がるので、これはフルじゃあないなあと思っていたけど、同じような症状で同じ年齢の患者さんが居て、去年も同じように37度台でフルじゃないと言われたけど結局フルで1週間以上かかったと言うのを聞いて、もしやと思ってテストしたらあっと言う間にA型が陽性で出た。 A型?彼の学校の生徒で来た人は全員B型やで。 と、言うことはこいつガッコでかかってきたんじゃないなあ。 きっとテニスのスクールあたりで貰って来たのやろう。 フルの薬を出すからな言うと「タミフルとちゃうやろうなあ」と言う。 「ご名答」と答えて、「窓もロックしたし大丈夫、何ならベッドに縛っておこうか」と言うと素直に飲んだ。熱も高くないから抗インフルエンザ薬無しでいっても良かったんだけど、我が家はどうしても今は誰も病気になれない事情があるのだ。だから配偶者も僕もタミフルを予防で服用しているし、ミドリやカズにも飲まそうかと思っている。 クスリ・・・反対に読めばリスク・・なんだよね。 それを分かって飲むしかないじゃん。 さっき長男の部屋で音がしたので見に行ったら、彼が寝ぼけてベッドから落ちた音だった。 早くよくなるんだぞ。 夕陽って、春になってくると北よりに沈むようになるんだね。 以前見えていた○チンコの看板が全然見えない位置に沈んでいる。 ウサギか?と思ったら、山の木だった。山の部分に霞がかかって白くなって見えているのね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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