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カテゴリ:この歌が好きだ!
勇造さんと一緒に彼の新譜を録音したギタリストの仲豊夫さんは、もちろんYUZOバンドの一員であるけど、それ以外にも関西の音楽シーンでは様々な場所でセッションをして触媒的な役割を果たしているらしい。
今日ご紹介するCDもその一つの成果だ。 山本シン ライブin拾得with仲豊夫 山本シンの新譜である。おおあの山本シン山本シンの新譜なのだ。 勇造さんが「タイガージェット・山本シン」と言う歌を作った山本シン。 ステージで何とう○ちをしたという噂のある(真偽の程は知らん)あの山本シンである。 アナログLPで彼のアルバム「バンス」を買ったのが、僕が大学生の頃だったように記憶している(もちろん、勇造さんの影響で興味を持ったのだ)。そして、そのアルバムに、幾つかのライブ音源が追加されてプライベートCDのような形で発売されたのが3~4年前だった。曲目クレジットも、タイトルも無いCDだった。正式の新しいアルバムが出るのは、だから25年ぶりぐらいになるのだろう。 このアルバムも出るべくして出たと言うよりは、彼のファンの後押しで出たCDだと聞く。 折角歌を唄って来たんだから、ちゃんと作品を残して置かないと・・と言う熱いファン達が集まって出したアルバムだ。だから、アマゾンでも買えないし、通販でも買えない。 僕は勇造さんのサイトで知って、カキコしていた人に買い方を聞いたら、その人がメールをくれて 実はその人も製作を担当したファンの方々の1人だったので、手持ちの分を・・と言うことで快く譲って貰った。 もちろん、非売品ではない。欲しい人にはきちんと譲ってくれると思う。定価2000円だ。 山本シンと言えばブルースである。 それはもう黒々とうねるブルーズだけど、米国の黒人がやっているブルーズとはまた違う。 彼の旅と歌の暮らしが作ってきた、彼の体の中で血と肉となった唯一無二のブルーズだ。 歌詞もメロディも不思議と叙情感があり、僕の琴線をとらえて放さない。ブルーズなのか?人生を歌うという意味ではシャンソンに近いように思う。 寂寥感があり、それでいてふくよかで優しい彼の声。マイナーコード中心のエッジの効いたギターに絡んで、厚みとふくよかさを付け加える仲ちゃんのギター。そうだ、これは船頭のシンと、相方の仲ちゃんが、小さな小舟に乗り込んで、荒れる海に漕ぎ出して行く・・そんなイメージを抱かせる。 5曲目の「惨めな奇跡」の途中、会場の観客にアイアイアイ・・とリフレインを歌わせながら、「一隻の沈没船だと思って・・」と客を煽るシン。僕らも海原を漂う小舟になったような気分になる。この曲の作詞者は、今は泣き山口のブルーズシンガー源の助。勇造さんが「癌になった金玉ひとつ取って、おれは近眼になったと歌う、お前は山口のブルーズシンガー源の助」と歌った男だ。 このアルバム、聞いてみたい人は僕に連絡をください。 制作した方を紹介させていただきます。 電波に乗らない、そして流通にさえ乗らないところで、こんな素晴らしい音楽が成立している。 その事実を知る事が出来ただけでも素晴らしい事だと思う。 1ブーツには青いペンキの汚れ 2逃げ出さないで 3見上げた空 4月 5惨めな奇跡 6BABY 7ヨコスカ・ブルース 8逃げ出さないで 9レクイエム 10嘘の上手な正直者 「客は、狂った物を見に来てるんだよ。だから俺たちはここで死ななきゃならんのだ・・。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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