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カテゴリ:この歌が好きだ!
今夜は久しぶりに趣味の話を。
加川良with村上律「A LIVE」 このCDは実はかなり前に買っていたのだけど、机の上の書類の下にずっと生き埋めになったまま忘れられていた。久しぶりに底ざらえをして発掘されたわけです。 加川良さんに関して、最近はどうもあまり良いイメージは持っていなかった。 春一番での結構神経質なマイクテスト。 懐メロっぽい選曲、そして「60男の戯言です」と二言目にには言う事。 「戯言なんて聞きたくないわ!」と言うのが正直な気持ちだったから。 昔の良さんは、もっと汗がしたたるようなギラギラした感じがあったように思うけど、今はヤケに清潔な感じ。 勇造さんの「さだまさしをけなすブルーズ」の歌詞に、「お前は清潔リンスのコマーシャルみたいに」って言葉があるけど、そんな感じね。 ま、これは多少偏見があるかも知れないけど。 そういう訳で、僕の中での良さんのベストアルバムは「アウトオブマインド」だった訳です。 このアルバムが発売されたのは83年。 丁度フォークが停滞期(衰退期?)に入って、70年代に活躍したミュージシャンがニューミュージックに押されはじめた頃だ。その後はバンドブームに押されて更に陽の当たらないところへ行ってしまうんだけどね。 盟友の村上律のスティールギターと良さんのギターだけと言うシンプルな構成。 そのせいか、良さんのボーカルが一つの楽器として自由自在にうねっている。 最近の良さんの歌い方からは想像が出来ないぐらい、声が自由に跳ねてるのね。 良い具合に力んでいて、歌が字余りみたいな感じで微妙にメロディーとずれながら伴奏に絡んでいく。コブシが効いて、良さんが体を揺らしながら汗を飛ばしながら唄っている姿が見えるようだ。 選曲は新しい歌というよりもその頃のベスト的選曲。 アウトオブマインドからも「北風によせて」や「こんばんわお月さん」など僕の好きな歌が選ばれている。 その2曲に加えて、「女の証し」と言う長尺3曲が凄く出来が良い。 このアルバムの録音から既に20年以上経ってしまったわけだ。 60過ぎても、こんな粘っこいボーカルを聞かせて欲しいな。 ボーカリスト加川良を楽しみたい方にはお薦めの1枚です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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