今日のローカルの新聞によると、ジョージア大学のミュージックビジネスのFacultyが
ごっそり同じく州立大学であるKennesaw Stateに引き抜かれたらしい。
どうやら人材流出が活発になってきたみたいね。

そりゃそうだろう、我々教員スタッフ（普通の、という意味）は3年間給料据え置き。
去年1年なんぞ給料カット。
だけど上層部は50万ドルとか馬鹿みたいにお高いサラリーをもらって
なおかつ彼らは「財源が別だから」と毎年給料上がっていってたんだよね。
変でしょう、こんなの。
現場で働いてる我々は一体なんなの

このミュージックビジネスのプログラム、私も詳しいことは知らなかったんだけど
結構業界の有名どころを引き抜いてきていたみたいで
なかなか面白いことをやっていたみたい。
私が学生だったら絶対に専攻にしてたと思うもん（笑）。
大規模州立大学ってのは基礎研究に力を入れて、いまいち現場とのつながりってのが薄いもんなんだけど
分野が分野だから、業界とのつながりも深かったらしい。
もちろんそれは教員たちが持ってたものだけど。

トップが根こそぎ移籍だもんねぇ。
これは痛い。
いや、私は痛くもかゆくもないが（爆）。
気の毒なのは学生たち。
教員のほとんどがいなくなっちゃうんだから・・・

これからもっと逃げていく教員が増えると思うよ、ここは。
だって上層部があまりにも現場の人間を大事にせずに
馬鹿みたいにフットボールとかそういうスポーツばっかりに力を入れてる。
フットボールだけで金が入ってくると思うなよ・・・

そういえばワタクシが退職のお知らせをメールで学科に出したら
B兄さんがぼそっと「ますますこれでモラルが低下する」とため息をついていた。
うちの学科、特に広告だけを見ると
まずこれでAssistant Professorが一人もいなくなる異常事態。
広告の教員9人（TenureおよびTenure track）のうち2人いなくなります。
残るは7人。
そしてそのうち定年退職をいつしてもおかしくないのが3人。
平均年齢がワタクシとW姉さんが抜けた後になると一気に50代後半になるという・・・
気の毒なのは学生だよね。
年寄りばっかりで、新しいテクノロジーとかに関して疎い先生がほとんどなんだもん。

私は年寄りに囲まれて仕事するのがしんどかったよ。
新しいことをしても、彼らは反応どころか拒絶反応示すんだから。
あがいても無駄だと悟った時点で転職活動開始。
大学の上層部のありかたにも疑問が一杯だったし
ボストン行きはわたりに船でした。

ワタクシみたいに、Researcherとしてやってきて
大学教授の給料なんてのは少ないってわかってても
さすが3年間昇給なし（一杯論文出たのにっ！）はモラルもやる気も低下しましたからね。
こういう業界人が大学で教えていて、給料据え置きと給料カットなんかになったら
彼らは我慢してここにはいませんよ。
私だって我慢できなかったんだから・・・

ジョージア大学よ、フットボールばっかりにお金使うぐらいだったら
もっと真剣に教育の部分にお金回してください。
フットボールなくても大学は存在できますけど
大学がなかったらカレッジフットボールは存在しないんですからね。

このミュージックビジネスのプログラム
結構豪華なゲストスピーカーを招待してるみたい。
先学期はCollective Soulのヴォーカリストが授業にやってきてスピーチしたとか。
そんなん知らんかったで～
ちゃんとこういうことは全校にお知らせしてくれないと困るわよ
自分の講義キャンセルしてでも聞きに行ったのに～っ（で、サインをもらって帰る（笑））