【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

フリーページ

2015/05/05
XML
テーマ:たわごと(26615)
カテゴリ:カテゴリ未分類
自分が行っておいてこういうこと言っていいのかとも思いますが
安易に博士課程に行きたいという学生がうちのプログラムに多くて驚いています。
修士課程でこの体たらくなのに、何が博士じゃ、と思うのをぐっとこらえていますが
それにしても安易だよなぁ・・・

自分のもとから別の学部にですが今年から博士課程に進んだ学生がいます。
真面目で、がんばり屋ですがそれでも苦労している。
進学前に何度も就職の厳しさや、学位取得の難易度などを言って聞かせたにも関わらず
やっぱりいざ進学してみるとしんどい、きつい、らしい。
最初の学期だから、別分野だからきついのは当たり前なわけですが
ここからが勝負だと私は見ています。

努力だけでほめられたり学位を取れるのは修士課程までだと言っただろう(苦笑)。
それでも、本人が本当に「勉強」ではなく「研究」が好きなのなら何とかなるとは思っています。
その先の就職云々は、指導教員に相談してみて、あとは自分で何とかするしかない。
でも「いざとなれば予備校講師でもいい」とまで言い切ったのですが
何があっても自分で何とかするだろうとは思っています。
研究業績を積み重ね、教育経験も重ねてもそう簡単に仕事にありつけないのがこの業界なんだな・・・
それは、本人が体験するしかない。指導教員も他の誰も助けてはあげられないですから。

でも、時として「あのまま進ませて良かったのか」と自責の念に駆られることはあります。
それは日本の場合アカデミックポジションでも企業でのポジションでも年齢制限があること。
もちろん表立っては言われませんけれど、実際博士号を取ってすぐにフルタイムの専任に慣れることはまれ。
ポスドクをやって、次に任期付きのポジションをやって、やっと専任の任期なしのポジションにありつくというのが
日本での現状らしい。
私は幸い博士号取ってすぐにフルタイムのテニュアトラックのポジションについて
今こうやってテニュア持ち、つまり任期なしの専任をやっていますけれど
私の分野でも、アメリカででもポスドクをやる人は結構いました。
日本ではそれにもうひとつ任期付きの助教とかをやって初めて任期のないポジションにつくことが一般的らしく
だいたい30半ばまでにそのポジションについていないと厳しいらしい。

ここに私の「自責の念」の部分があります。
がんばり屋のこの院生はもうすでに30代半ば。
博士号ストレートで取れても40前。
本来なら、すでに中堅として結構な業績を持っていないといけない年齢です。
年齢に関してこれだけうるさい日本社会、それにただでもポジションが少ない日本のアカデミア。
その学生が進んだ分野はポジションがほとんど空かない・・・
それこそ高学歴ワーキングプアの道が見えるようで、
「やっぱりあの時意地ででも博士課程進学は止めたほうが良かったのか」と思うわけです(溜息)。

よく友人たちや他の同僚たちに言われるのですが
「誰だって表面的にIzzyのやり方見てたら簡単に博士号取れて仕事にありつけると思うわな」という部分があるらしい。
自分の研究室でギター弾いたり、酒盛りしたり好き放題してるように見えるらしい。
学生の前で「ほら、先生はこんなにしんどい思いしてるんだよ」なんていちいち見せませんから。
誰の前でもそんな格好悪いことやるわけないぢゃん。
だけど、私の業績を見たらわかるはず。
遊んでばっかりではいなかったと。
最近なんて仕事ばっかでギター弾いてないわよっ(号泣)。
GWだって仕事してますけど、それが何か??

私は自分でも仕事人間だと理解してます。
人様の前ではそう見せませんけど。
土日や祝日仕事で当たり前だし。
それが嫌ならこの仕事やってらんない。
ましてここ2年ほど碌にちゃんと仕事できなかったから、今は危機感持ってやってますよ。
私の本業は研究だから、この2年間学生に振り回されていた時間研究できなくてしんどかった。
このままじゃダメになるんじゃないかって危機感がすごかったです。
だから今必死で取り戻そうとしてる。
まだ、キャリア的に落ち着くには若すぎる、と自分で思ってますから。

うちの院生たちの問題は、大学院とは勉強する場ではなく研究する場だってことを理解してない部分にあると思います。
コースワークも学部の延長。学生の質も高くないから先生たちもちゃんと研究させることを半分放棄している。
そんな中、私は必死に研究教えようとしましたけど、今はもうその気力がない。
どれだけやってもこの学生のレベルでは無理がある、と。
頑張って教えようとしましたけどね、土台がないから無理だと気が付いた。
そんな状態で自分の学生を他の学部の博士課程に送り込んでしまってよかったのか?
頑張るだけでは生き残れない(頑張って当たり前)世界に放り込んでしまってよかったのか?
頑張ってもかなわないことがあるということに、めげずにいられるのだろうか?
頑張って頑張って何とか研究の業績を上げても、上には上がいて、そんな人たちでも仕事になかなかありつけない。
そんな状況に早かれ遅かれ立たされた時に、つぶされないのだろうか?って。

私の人生ではないといえばそれまでなのですが。
あれだけ反対しても進んだのだからあとは自己責任ということにしてください・・・
頑張って何とか独り立ちしてほしいけれど、これには運もあるからねぇ・・・
でも、石にかじりついてでも何とかすると信じたい。

そんななか、別の学生が「親に言われたから博士課程に行く」といいだした。
冗談じゃない。
誰かに言われてできるようなものじゃない。
うちの院生の中ではマシですけれど、あくまでもうちの院生の中というだけで
彼女の親が思ってるような一流の大学院のPhDプログラムになんてまず無理だろう。
だってうちのプログラムですら大学院に進んだら成績が今いちなんですから・・・
親も親だよ・・・研究するのがそんなに好きでもない、研究が何かもわかっていない
20過ぎの子供にそんなこと強制するなんて何を考えてるのだ???
おまけに、彼女は気の毒に某教員のきまぐれでとんでもない成績をくらい
この先オールAになってもまずトップスクールには入れないという成績になってしまった。
えぇ、傷物ですよ、まったく。
そんな中受験させて、全滅したら親がどう出るか・・・子供を責めるんでしょうね。

近いうちにハッキリ言いますけれど。
その甘い考えでは博士課程に行けてもその後はない。
トップスクールといわれるその分やの一流校に行かないと意味がない。
そして、トップスクールに行ける状況ではないのだと。
そして自分がまだ何の分野の専門家になりたいのかもわかっていないのに
博士課程に出願しても多分通らないだろう、と。

親にじかに言ってやりたいぐらいだ。
研究をなめるなと。博士課程というのはただ学校に行くのとは違うのだ。
不安定で、先のないトンネルの中に、自発的に入る気のない子供を入れる気か、と。
学生にも、もっと自我を持てといいたい。
まだ日本の普通の学生のほうが現実的ですよ。
博士課程に進んだ時のリスクをわかってるだけ。

本当に研究が好きで博士課程に進んでもくじけそうなときっていっぱいあるのに。
好きなだけでは生きていけないと嫌でも思い知らされる時がたくさんあります。
私も当然そういう気持ちしょっちゅう味わっています。
それでも、やる。この立場に立てただけでラッキーなのだと思いますから。
私よりずっと才能があってもあきらめなきゃいけなかった研究者だってたくさんいます。
そのことを考えたら、今の立ち位置に感謝してやるべきことをやるしかないわけです。

それでも傍目には楽に見えるのか(笑)。
ま、いーけどね。余裕あるように見えるほうがまだいいわ。
実際は水面下で必死にばたついてる白鳥みたいなもんなんだけど。
そこまで優雅にはみえないかな(笑)。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015/05/05 05:34:08 PM
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


 Re:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05)   いいと思います さん
就職、進学、すべて本人次第
先生がそれだけ可愛い生徒に苦労させたくなくて過保護になる必要はありません
ひとり、ひとり、本人の人生だから
だからたくさん苦労して、結果コンビニバイトの生涯でも、苦しいだけでも、それはそれで楽しい人生だと思う
意味のないことを、たんたんとするのも、あの世から決められた人生設計なのでしょう (2016/03/21 05:24:52 AM)

 Re[1]:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05)   Izzyluv さん
いいと思いますさん
>就職、進学、すべて本人次第
>先生がそれだけ可愛い生徒に苦労させたくなくて過保護になる必要はありません
>ひとり、ひとり、本人の人生だから

お返事ありがとうございます。このエントリーを書いたのが1年ほど前で、心身共に疲れていた状況でした。おっしゃる通りに今は「それぞれが自分の人生を自分で決めて歩めばいい」と思うようになりました。

在学中、指導するのは私の責任ですが、それ以降のことは何も言わないと。
それでもうちの院生は人のせいにするのが多いんですが(先生のせいにされるケース多いんですよ)
結局は自分で決めてやったことは自分で責任を取るのが大人なわけで、それ以上教員の私の責務ではないと悟りました。

>だからたくさん苦労して、結果コンビニバイトの生涯でも、苦しいだけでも、それはそれで楽しい人生だと思う

楽しんでくれればいいです。他人のせいにして文句を言わなければ。

>意味のないことを、たんたんとするのも、あの世から決められた人生設計なのでしょう

そうですね。無駄な時間を過ごすことはどの人間にもありますから。
(2016/03/28 06:29:20 PM)

 Re:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05)   とになりたい歩みたいな人 さん
こんにちは。

最近体が弱くなってると感じて大学院にでも
行ってみるかと考えている研究のやる気だけ
はある、30代半ば腰痛持ちの、とになりた
い歩と申します。記事に偶然遭遇したんです
が大学院に行きたいと考えてるものとして
読んでみて面白かったです。といっても、
さすがにこの年では大学院なんてやりませんがね。

お金ないし。

がんばり屋さんの下りについて少し言いた
い事がありましたので書いてみます。

>ここに私の「自責の念」の部分があります。
>がんばり屋のこの院生はもうすでに30代半ば。
>博士号ストレートで取れても40前。
>本来なら、すでに中堅として結構な業績を持って
>いないといけない年齢です。
>年齢に関してこれだけうるさい日本社会、それにただ
>でもポジションが少ない日本のアカデミア。
>その学生が進んだ分野はポジションがほとん
>ど空かない・・・
>それこそ高学歴ワーキングプアの道が見えるようで、
>「やっぱりあの時意地ででも博士課程進学は止めた
>ほうが良かったのか」と思うわけです(溜息)。

そのがんばり屋さんの将来を憂うのもわからない
ではありませんが、がんばり屋さんも人生かけて
大学院やってると思いますので憂うよりかは応援
してあげたったらいいんやないかなーって思った
だけのことです。

それだけです。

以上。進めど進めどとにはなれない歩でした~。
(2017/03/11 02:37:08 PM)

 Re[1]:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05)   森田研究所 さん
ハンドルネーム森田研究所です、はじめまして。

若手研究者、ポスドクの気持ちはよくわかります。若手研究者、ポスドクは高学歴で知識や能力は同世代の他人と比べてずっと上であるはずなのに経済的には報われず、精神的にも不安定になるのは当然のことです。

しかし、研究者、博士、ポスドクという道は社会に貢献する立派な仕事であり、なりなくてもなれない人がたくさんいます。特別な才覚をもって努力した選ばれた人しかなれないのです。

研究者、博士、ポスドクであることにもっと自信をもって、自慢に思ってください。その辺の普通のサラリーマンではないんです。特別な存在なんです。自信過剰で高慢と思われるくらい強い自信と自負をもって前向きでいればいいんです。 (2018/10/06 03:56:49 PM)

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Izzyluv

Izzyluv

お気に入りブログ

いぎりす spec5856さん
lovely family もえ4751さん
道草みのむし三十路… みのむしPupaさん
SALT OF THE EARTH slash555さん
proud じゃぱねせ いぶらさん

コメント新着

 森田研究所@ Re[1]:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05) ハンドルネーム森田研究所です、はじめま…
 とになりたい歩みたいな人@ Re:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05) こんにちは。 最近体が弱くなってると感…
 Izzyluv@ Re[1]:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05) いいと思いますさん >就職、進学、すべて…
 いいと思います@ Re:なぜ博士課程に進学したいの?(05/05) 就職、進学、すべて本人次第 先生がそれだ…
 Izzyluv@ Re[1]:That's what friends are for...(07/03) ひゅうさん コメントありがとうございまし…

© Rakuten Group, Inc.