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カテゴリ:懐かし日記
焼鳥屋で・・・雀を注文した友人に・・・
「雀って、一応 野鳥だからとっちゃいけないんだよ。 だけど、イッパイいるし・・・許可をとれば許されるんだって。 その代わり、焼鳥屋は1匹につき50円を日本○鳥の会に寄付しなくちゃならないの知ってた?」(←ウソ) と・・・言ったら・・・ 「へ~~~~~。知らなかった~~~。」としみじみと感心する。。。 ん・・・なわけ・・・ね~~~~じゃん!!!!!笑。ウソです。真っ赤な。 (野鳥の会さん大変もうしわけございません。) ジャスミンは、自分の得にもならないようなウソを付くときがございます。 ウソというより冗談ですけど。。。 まさか信じないよね??と思っても意外に信じる汚れ無き人もいて・・・。笑。 そんな汚れだらけのジャスミンも・・・・昔・・・ そう・・・もうかれこれ10年ほど前。 私は浪人生でございました。 高校3年生のころ、第一志望の大学にお断りされ(落ちたのね。笑)・・・ 私は予備校に通うこととなったのです。 が・・・私が目指していたのは『日本画科』。 九州ってあまり日本画を教えてくれる学校が無いのでやんす。 で・・・はるばる・・・日本の首都・・・そう東京の絵画塾へと行くことになったのです。 ああ~辛い1年間でしたよ。 好きなことをやっているはずなのに・・・こんなにも辛いのは何故???っていつも思っていました。 でも、今思えば・・・結構楽しかったカモ。 ナント言っても・・・個性的な面々が揃っておりましたし。ね。 その学校の日本画科で九州出身は・・・私だけ。 ほとんどの子は東京出身。 その他は、千葉や茨城、埼玉など東京近郊からやって来ている子ばかりでした。 よく、講師にも面白がられたもんだわ~。 「福岡の男の子は『俺』と自分のことを呼ばずに『おいどん』って言うんだよね?」とか・・・ 「明太子が主食らしいね?」とか・・・ 「離乳食からとんこつラーメンのスープをあげるんだってね。」・・・とか・・・ 「福岡は西にあるから、夏場は陽が沈まずに白夜なんだって?」とか。笑。 ん・・・なわけ・・・ね~~だろ!!!というような事をよく言われたもんですわ。笑。 もちろん、冗談なのですが。 私がそこに通い始めて・・・1ヶ月ほどしたとき・・・一人の色白な男の子が入学してきました。 東京出身のその子は、抜けるように色が白く・・・ 九州の強い日差しに肌をさらしまくって黒光りの抜けない私の肌とは大違い! 切れ長の目で・・・品の良い顔立ち。いかにも『いいとこの子』といった風情。 ファッションは今時の子でしたが・・・その歌舞伎の女形のような顔立ちは目を引くモノがありました。 その子が入学してきた日・・・私は『こんな顔の男もおるんじゃね~』と感心して見つめたもんです。 だって~九州にはあまり無い顔ですよ。 どっちかというと。。。九州顔は・・・濃い! こってりトンコツ顔が多かとです。 全体的に・・・骨太君が多い気もするし・・・。 あげな華奢で、涼やかな顔ってあまり見たことが無かったのですよ。 鉛筆をナイフで削りながら、彼の顔を観察していると・・・一人の講師が私の元に近づいて参りました。 そして・・・ 「ねえ。ココだけの話だけどさ・・・」と声のトーンを落として私に何やら耳打ち。 「君は、あの子はちょっと普通の家の子じゃないと思ったでしょう? 鋭いな。 彼はね・・・ココだけの話・・・皇室の子なんだよ。内緒だよ?」 ええ~~~~っ!!!ジャスミン思わずナイフを取り落とすところでしたよ。 「こ・・・皇室???????????」 と・・・東京ちゃ~~スゴかところバイ。 こげな学校に、皇室の人の来らすとたい!!!!がば!すごか!!! ええ~ええ~私は素直に驚きました。 言われてみれば・・・いつもやる気が無く虚ろなその目も・・・ 何やら高貴さに満ちた眼差しに見えてくる・・・ (彼は、必死で絵を描く私たちとは違い・・・いつも何だかやる気の無い様子でしたよ。) 服装は、間違ってもキッチリしているようには見えないのに・・・ そのだらしないスタイルが、更に彼の歌舞伎役者のような涼しげな顔立ちを際だたせるのでございます。 なるほど。やはり、講師が私に言った通りカモ。 私は素直に信じ込みましたよ。。。 だって~~~そんな雰囲気をまとった人だったのです~。 それに・・・ 冬。それは受験生にとっては追い込みも追い込み! 皆、目つきが変わっている時期なのでございます。 もちろん、正月も無し! 元旦は一応、1日お休みがありましたが2日からは皆、登校。 そんな中・・・色白な彼の姿が見えないのです。 ふうむ。どうしたのか? 何ともなしに、そう思っていると・・・また例の講師が私の元にやって来て・・・ 「ねえ。○○君来てないでしょう?」と耳元で言う。。。 「そうですね~。余裕なんですかね~。」と答えると・・・ 「違うんだよ。彼は今、忙しいんだよ。皇室っていうのはね、正月は忙しいんだ。 宮中行事っていうの?蹴鞠とかさ~。 きっと今日あたり、歌会はじめに出てるんだと思うよ。大変だよね。」 「う・・・ウタカイハジメ?歌会はじめですか???」 そうか。そういえば、TVで見たことのあるばい。 皇室の人たちは、正月早々から「うた」ば詠ますとやった。 そうか。忙しかとたいね~。 私は大変関心してしまいました。 だって・・・まだ18か19才くらいの男の子が・・・短歌を詠むのざんす。 スゴか~~~~。 いつか、話かけよう!!私はそう心に決めたのでございます。 それから・・・1ヶ月後・・・私はめでたく志望校に合格。 志望校に合格する人・・・ 違う学校を受ける決意をする人・・・ 3浪目を覚悟する人・・・ はたまた5浪するかどうか思い悩む人・・・ 人それぞれにまた来年の過ごし方が決まりはじめるそんな時期のある日・・・ 私は道具置き場でたまたま彼と一緒になりました。 次の週には東京を離れ、一度九州に戻る事を決めていた私。 『皇室の人と話ばするのはコレが最後かもしれんばい。』・・・と・・・声をかけることにしたのです。 「あ・・・あの~。」 「え?」・・・振り向いたそのお顔は・・・やはり平安絵巻のごときおきれいな顔でございます。 「歌会はじめはどんな歌を詠まれたんですか?」 「え?????」 私は、彼の切れ長の目があれほどまでに見開かれたのを見たのは初めてでございます。 「え~~っと・・・うた???かい?何それ?」 「・・・・?歌会はじめ・・・正月・・・長く休んでらっしゃったでしょ???」と私。 「あ~。正月?ばあちゃんとこ行ってた。」 ば・・・ばあちゃん。 おばあさま・・・とかじゃなく?ばあちゃん??? そういうと・・・彼は『うた』ではなく流行歌を口ずさみながらそこから立ち去って行ったのでございます。 ええ・・・。 いくら鈍い私でも気が付きましたとも!!(やっっっっと!!!!!) すぐに、例の嘘つき講師の元へと向かうと・・・ 「○○君が皇室の出なんてウソだったんですね~~~!?」とその講師に詰め寄りました。 すると・・・ ブ~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!!ぎゃははははははははは!!!! ヤツ・・・ 腹を抱えて・・・涙を流しながら笑い転げましたよ・・・。 「信じたの~~~??俺、冗談だと解って君が乗ってたのかと思った~~!! ん・・・なわけ・・・ね~~~~じゃん!!!! ぎゃはははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 笑い転げる彼を見ながら・・・ 東京ちゃ~~ほんなこて意地の悪か街ばい・・・。 と・・・心の中でつぶやいた・・・まだ汚れ(けがれ)を知らぬジャスミンでございました。 ああ・・・何故にあんなウソを信じたのかしらん? 今思えば・・・ホント・・・そんなわけないじゃん!!!ってくらいの冗談なのに。 昔は私も素直だったわ~~ん。 いまじゃすっかり汚れちゃったケド。 ちなみに・・・色白で『公家顔』の彼は・・・ ただのやる気のないボンボンの受験生なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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