いわしの頭も信心から!
節分といえば“豆まき”ですが、主に西日本でイワシを食べる習慣があります。これは、邪気を払うためにイワシの頭を門口にさした習慣に由来しているといいます。柊の針で鬼の眼を刺し、イワシを焼く激しい煙と臭いで邪気を追い払います。“イワシの頭も信心から”(意味:イワシの頭のようなつまらないものでも信仰の対象にしている人には、尊い神仏と同じように霊験あらたかに思われるということ。)ということわざもこの風習からきているそうです。元々、節分とは“節変わり”といって、立春・立夏・立秋・立冬の前夜をいいましたが、室町時代の頃より寒い冬から暖かい春になる立春の前日が重要視され、現在に至っているようです。季節の節目にイワシを食べ、豆を食べるという日本に残る伝統行事は、先人の健やかに暮らすためのおしえなのです。こんな食べ方はいかがですか? ~ いわしのチーズ焼き ~1.いわしは手開きにし、塩コショウをして、小麦粉をまぶす。2.フライパンにサラダ油を熱し、いわしの身を下にして中火で焼く。3.焼き色がついたら裏返して、トマトケチャップを塗り、チーズ・パセリをのせてフタをし、チーズがとろけるまで焼く。 イワシは、新鮮なものは生でも美味しく、塩焼きはもちろん、蒲焼き・生姜煮・天ぷら・つみれ・握り寿司など食べ方もいろいろで、和風だけでなく洋風にも合う魚のひとつです。香草焼きやマリネは、イタリアでは馴染みの深い人気の定番メニューです。又、重要な栄養を豊富に含み、現代の人たちを悩ます病気の予防にも大変効果的といわれています。