カテゴリ:たかが人生されど人生
Little DarlingさんからのTBです。
このハリケーン・カテリナに関しての、国、州政府、市、そのいずれもの対応のまずさが、日を追う毎に露呈されていますが、さっきCNNでは信じられない映像を流していました。 ニューオリンズのダウンタウンには、Charity Hospitalと言われる公立の病院があり、そこの病院に今朝の時点で患者が200人いたそうです。電気もなく、満足な治療を施せない病院スタッフは、救助のヘリを必死の思いで待っています。 ところが、救出にやって来たヘリは隣のトゥーレーン大学病院(私立大学病院)に着陸し、その病院の医者やスタッフを救助して行きました。その病院の患者はすでに救助されています。 Charity Hospitalに入院しているお金のない患者は、私立大学の病院に勤める「元気な」病院スタッフよりも後まわしなのです。 Charity Hospitalと言うのは、公立の病院で保険がなくて、一般の病院では診てもらえない人たちが行く所です。要するに、「お金がない人しか行かない病院」です。 片や私立病院はまるでホテルのような病院です。でも、それこそ保険がなければ目が飛び出るような金額だし、保険がないとまず受け付けてはもらえません。 テレビでは、この対応の遅さの理由のひとつに「被災者のほとんどが黒人だからだ。」と言う論議が繰り返されていますが、私はこれは人種云々ではなくて、「お金がある人かどうか」じゃないか、って思えてなりません。 点滴を付けたままの患者を抱えたまま、隣のビルに着陸したヘリに乗り込む医療スタッフを唖然と見つめる、Charity Hospitalのお医者さん達。こんなあからさまな様子をしっかりテレビで報道されて、そのヘリに指示をした人間(政府?軍隊?州?市?)は一体どんな言い訳をするのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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