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オーストラリアでナースを目指す!!

オーストラリアでナースを目指す!!

ファーストエイド

TAFEのAged Careのコースの必須科目の一つにSenior First Aidシニアファーストエイド(応急処置)がありました。ここでは、この資格について紹介したいと思います。



なぜシニアファーストエイドの資格が必要なのか。

シニアファーストエイド(応急処置)コースでは仕事中や何時でも災害や事故があったときに応急処置ができるように様々なことを学びます。オーストラリアでは労働環境の安全に対する意識が日本に比べて強く、労働環境保全について労働者と雇用者に対して法律で厳しく定められています。このコースも仕事上の安全性を高める目的で、職種にもよりますが、法律には「if more than 25 persons are employed at a place of work the employer must provide trained first aid personnel(Clause 20 of the OHS Regulation 2001)」「労働者が25人以上の職場にはファーストエイドのトレーニングを受けた者がいなければならない。」と、あります。この「ファーストエイドのトレーニングを受けた者」と認められる一つの資格がシニアファーストエイドです。TAFE以外でも様々な団体が同様のコースを提供しています。料金も期間も様々ですが、ニューサウスウェールズ州政府の労働環境保全機関であるWorkCover NSWの認可しているコースで取得した資格でないと、上記で示した法律の「ファーストエイドのトレーニングを受けた者」に当てはまらないため、コースの選択に注意が必要です。


資格と雇用について

看護助手(Assistant in Nursing)の求人要綱にはこの「シニアファーストエイド」の資格保持を条件にしているナーシングホームは多いです。この資格がなくても、職場教育の一環としてコースを受けさせてくれるナーシングホームもあるようです。


コースの期間:

18時間


試験:

・筆記試験30問 多項選択式問題(22問以上正解でパス)

・実技試験 A:心肺蘇生 B:応急処置(ショック、出血、骨折)


参考URL:
Workcover NewSouthWaleshttp://www.workcover.nsw.gov.au/ 

TAFE NSWhttp://www.tafensw.edu.au/  


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私が授業で習ったことを中心に復習を兼ねてまとめていきます。

シニアファーストエイドSenior First Aid その1 ファーストエイドの概要

応急処置のゴールデンルール 「DRABC」(ドクターエービーシー)

D: Danger(危険) 
   自分自身と負傷者(Casualty)の周りに危険がないか調べる。

R: Response(応答)
   負傷者が応答するか?半昏睡・昏睡状態か?
   →周りに助けを求める。発見時間も確認する。
    ダイアル「000」救急車/警察/消防車 
    携帯電話からは「112」
    毒物に関しては「131126」
(すべてオーストラリア国内の電話番号)

A: Airway(気道確保)
   口内に異物があれば取り除く。軌道が開くように負傷者を仰向けにして顎を持ち上げる。

B: Breathing(呼吸) 
   呼吸をしているか聴覚・視覚・触覚にて確認。耳を負傷者の口元に近づけたり、お腹や胸
   に手を当て呼吸をしているかどうか感じ取る。
    →呼吸停止の場合:人工呼吸10秒で5回

C: Circulation(心臓)
   頚動脈(首の部分にある)の脈拍チェック。
    →脈拍なし、呼吸停止の場合:CPR心肺蘇生 (ECC心臓マッサージ+EAR人工呼吸)
    →脈拍あり、呼吸なしの場合:EAR人工呼吸


呼吸と心拍が確認されたら次の順番に負傷者の身体をチェックする。
1.Head(頭)
2.Neck and Spine(首と脊椎)
3.Torso(胴体)
4.Arm and legs(腕と足)

傷害の手当ての優先順位(あくまでも原則としてなので、すべてがこれに従うわけではない)
1.Bleeding(出血)
2.Fractures(骨折)
3.Other e.g. Burns and Bites (その他 例:火傷、咬み傷)
4.Shock(ショック)


略語解説
CPR:Cardio Pulmonary Resuscitation 心肺蘇生
ECC:External Cardiac Compression   心臓マッサージ
EAR:Expired Air Resuscitation 人工呼吸



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2005/1/11 更新


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ファーストエイドその2   ショック

ショックは医学上血圧が下がっていく身体状態のことを指し、出血・感電・痛み・心臓発作など、様々な原因により引き起こされます。

ショックの症状:
Skin(皮膚)
    pale 蒼白
    Cold 冷感
    Clammy じっとりとした

Pulse(脈)
    Rapid 早い
    Weak 弱い

Breathing(呼吸)
    Rapid  早い
    Irregular 不規則
    Shallow  浅い

Feelings(訴え)
    Headache  頭痛
    Weakness  弱い
    Dizziness  めまい
    Nausea 吐き気
    Thirst のどの渇き
    Coldness 寒気
    Light headedness 頭のくらくら感、もうろうとした感じ
    Shaking ふるえ

Decreasing level of consciousness (意識レベルが下がる)


死にいたるショックを引き起こす原因:
Bleeing(Internal/External) 出血(内部/外部)
Burns 火傷
Heart problems 心臓の障害
Overexposure-Heat 過度の露出-熱など
Poisoning 中毒
Spinal injuries 脊髄傷害

対処の方法:
1.著しい出血があるときは出血の手当て
2.苦痛のない体位の確保

 →Conscious負傷者の意識があるとき
 横にならせて脚を心臓のレベルよりも高く挙げる。こうすることで脳・肺・心臓など重要な
 部分に血液が行き渡りやすくする。

 →Semi conscious or Unconscious意識が遠いまたは意識がないとき
  必要に応じて
    A:Airway   気道確保
    B:Breathing   人工呼吸
    C:Circulation  心臓マッサージ

3.怪我の手当て
開いた傷口を保護する。
骨折部分が動かないように固定。




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