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市場で、同業者の社長に声をかけられた。
『しし唐、うまいこと安く買えたなあ』 みなさんも中央市場の初セリの様子なんてTVで見ると思いますが、毎日私もセリに立って買っています。 オークションは、安いところから競りあがって落とすのですが、市場のセリは高い値段から安いほうに落としていくのです。 拠って品物が少ないときには、普段では信じられない手が出て、いきなり品物は暴騰します。 逆に品物が多くて、あまり売れない時には、みんな様子見して、手を出さなかったり、これくらいで買えればラッキーという手しか出しません。 セリ人はできるだけ高く売らないと、自分の会社(荷受会社、一般には卸会社は、私たちのような仲買人に売った金額の一部を手数料として農協からもらう事が収入源)が儲からないので、あまりにも安い手しか出ていないときは途中で「×××円」と言って途中でセリを中断して、残りの品物を新たにセリにかけます。 と、まあセリの説明をしないと、これから書く事はわかりにくいでしょう。 私のお得意さんは、レストランに卸す業務用の小売屋さんが主なので腐っていなければ、できるだけ安いほうが良い。(品物、卸先に拠って異なりますが) 一般のお客さん相手の小売屋さんは国産にこだわる人が多い。(中国産は農薬などの問題をマスコミが取り上げてから売りづらいらしい) なので、私は安い韓国産のしし唐を買っているのだが、冬場は国産以上に綺麗でやわらかそうなのだが、今では気温も高く、品物も終わりに差し掛かって来ているので痛みがち。 私は国産のしし唐が安かったら、韓国産のしし唐は買わないつもりだった。 しかし、国産は高くて,買えなかった。 韓国産のしし唐が競りにかかったのだが、人気が無いので72円で一度中断してしまった。 私は買えなくても構わないと思って66円を出したら買えてしまった。 それを見て冒頭の社長の言葉だった。(長い説明ですいません) 何が言いたいのかといえば、 『どちらでもいい』とか『欲しくない』時のほうが上手くいく。 マーフィーの法則ではありません。(Marvinの法則でも無いよ(笑)) ゲームセンターにある競馬ゲームで、閉店間際になって、コインを減らそう減らそうと思うときほど、勝ったりしませんか? 『こうなれば良い』と期待する逆の結果になる事って多いでしょ。 今日でも安く買ってやろうと思っていたら買えなかったと思う。 相場が安いときに、更に安く買ってやろうと貧乏根性丸出しで行くと買えずに終わる事が多い。 今日みたいに何も考えず、期待せずにいた方が上手く行く気がする。 『何も考えないのが幸せだあ』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.06.27 07:50:38
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