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カテゴリ:漢詩・漢文
題靈祐和尚故居 劉長卿
歎逝翻悲有此身、禪房寂寞見流塵。 多(一作六)時行徑空秋草、幾日浮生哭故人。 風竹自吟遙入磬、雨花隨涙共霑巾。 殘經窗下依然在、憶得山中(一作陰)問許詢。 【韻字】身・塵・人・巾・詢(平声、真韻)。 【訓読文】 霊祐和尚の故居に題す。 歎逝翻つて悲しぶ此身有るを、禅房寂寞として流塵を見る。 多(一作六)時行径秋草空し、幾れの日か浮生故人を哭さん。 風竹自ら吟じて遥かに磬に入り、雨花涙に隨つて共に巾を霑らさん。 残経窓下依然として在、憶ひ得たり山中(一作陰)に許詢を問はんことを。 【注】 ○霊祐和尚 俗姓は趙氏。福州長渓(福建省霞浦)の人。永七七一……八五三年。 ○歎逝 過ぎ去って二度とかえらぬものをなげく。 ○禅房 僧が坐禅する部屋。 ○寂寞 人けが無く、ひっそりとしずかなさま。畳韻語。 ○流塵 空中に舞うちり。 ○多時 長い間。「六時」なら、仏教語で、僧が念仏や読経などのおつとめを行う六度の時。すなわち、晨朝・日中・日没・初夜・中夜・後夜。 ○行径 こみち。 ○幾日 いったい何日。 ○浮生 はかないこのよ。 ○哭 人の死を悲しみ大声で泣く。 ○故人 ここでは亡くなった昔なじみ。 ○磬 ヘの字型のつるして使う打楽器で、寺院で合図に打ち鳴らず。 ○雨花 雨にぬれた花。 ○巾 てぬぐい。 ○依然 もとのまま。 ○憶得 思い出した。 ○許詢 晋の高士。字は玄度。王羲之・支遁らと親交があった。 【訳】 霊祐和尚のかつての住居に題す。 川の流れをながめつつ此の身のこるをうらみやる、禅房ひっそり塵を見る。 小径を覆う秋の草、憂き世に何日とどまりて彼の菩提をばとぶらわん。 風に葉ならす竹の音遥かな磬の音に和して、雨に散る花わが涙共に手ぬぐいぬらすらん。 ありし日のまま窓下には依然と経典残されて、かつて許詢を山中に訪問せしを思い出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 17, 2007 01:08:34 PM
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