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カテゴリ:漢詩・漢文
登餘干古縣城 劉長卿
孤城上與白(一作迢遞楚)雲齊、萬古荒涼(一作蕭條)楚水西。 官舍已空秋草緑、女牆猶在夜烏啼。 平江渺渺來人遠(一作夕)、落日亭亭向客低。 沙鳥不知陵谷變、朝飛(一作還)暮去(一作往)弋陽溪。 【韻字】斉・西・啼・低・渓(平声、斉韻)。 【訓読文】 余干の古県城に登る。 孤城上れば白(一に「迢遞楚」に作る)雲と斉しく、万古荒涼たり(一に「蕭条」に作る)楚水の西。官舍已に空しく秋草緑に、女牆猶ほ在り夜烏啼く。 平江渺渺として人来たること遠く(一に「夕」に作る)、落日亭亭として客に向ひて低し。 沙鳥知らず陵谷の変ずるを、朝に飛び(一に「還」に作る)暮べに去る(一に「往」に作る)弋陽渓。 【注】 ○余干古県城 今の江西省余干県にあった。『太平寰宇記』「白雲城は県(江南道饒州余干県)の西に在り。隋末の林士弘の築く所なり」。 ○孤城 ひとつだけぽつりと他から離れている城・とりで。 ○万古 昔から。 ○荒涼 荒れ果ててさびしいようす。 ○楚水 ふつうは湖北以東の長江中下流を指すが、ここでは信江を指す。 ○官舎 役所。 ○女牆 城壁上の低い垣根。ひめがき。女垣。李賀《石城暁》「女垣棲烏起つ」。 ○渺々 水の果てしなくひろがるようす。 ○亭亭 遥かに遠いさま。 ○沙鳥 砂浜の水鳥。 ○陵谷変 世の中の変転激しいことのたとえ。『詩経』《小雅・十月之交》に「高岸谷と為り、深谷陵と為る」。 ○弋陽渓 今の江西省弋陽県境を流れる信江の別名。 【訳】 余干の古県城に登った時の詩。 孤城のぼれば白雲と同じ高さに見渡して、楚水の西は昔から荒れた景色でいと寂し。 役所もすでにひとけ無くただ秋草が生い茂り、ひめがきだけが跡とどめ、巣くった夜烏が啼くばかり。 平につづく川ひとつ果てなく遠くに流れ去り、舟の人影こちらへと向かう姿も粒のよう、夕陽遠くに傾いてもうじき来たるよるの闇。 砂浜の鳥は世の中の移り変わりもかまい無く、朝に飛びきて夕方にねぐらに帰る弋陽渓。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 3, 2007 08:42:30 AM
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