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カテゴリ:電験_理論_単相交流回路
![]() ブリッジ回路の問題。 上下に分岐するブリッジ回路で、 上がインダクタンスL1→抵抗R1→a点→抵抗R2…(1) 下がインダクタンスL2→抵抗R3→b点→抵抗R4…(2) で、L1~L2間の相互インダクタンスはM。 a-b間に検流計Gをおき、L1、L2の左側の点をc点として、 交流電源を接続した回路。 (補足の手書き図1:左側参照) (1)、(2)のラインの電流を、それぞれI1、I2とする。 ca間の電圧Vcaは、I1によるc点からa点までの電圧降下に等しい。 c~a間のインピーダンスはZ1は、Z1=R1+jωL1 である。 ここで、相互インダクタンスにより、さらにI2Mの電圧降下も加わる為、 Vca=I1Z1+I2M=R1I1+jωL1I1+MI2 同様にして、b点の電圧Vbを求めると、 Vcb=R3I2+jωL2I2+MI1 ここで、L1、L2、Mの部分を、相互インダクタンスがなく、 直列に自己インダクタンスLcを挿入した等価回路を考える。 (補足の手書きの図2、参照) ここで、L1、L2の位置にはそれぞれLa、Lbに変換する。 この回路は、Lcと、ブリッジの直列回路と見ることができる。 そこで、この回路でも元の回路と同様にVcaを求めると、 Lcには電流I1+I2が流れ、それによる電圧降下と、 Z1’=jωLa+R1での、I1による電圧降下の和となる。 よって、 Vca=(I1+I2)jωLc+Z1’I1 =jω(La+Lc)I1+R1I1+jωLcI2 同様にして、Vcbを求めると、 Z2’=jωLb+R3 Vcb=jω(Lb+Lc)I2+R3I2+jωLcI1 これら2つのVca、Vcbより、 La、Lb、LcをL1、L2、Mを使って表すと、 Lc=M L1=La+Lcより、La=L1-M L2=Lb+Lcより、Lb=L2-M これらより、検流計Gの指示が0となる条件を考える。 Gの指示が0→ブリッジが平衡状態、 であり、ブリッジの平衡条件は図2のほうで考えると、 Z1’・R4=Z2’・R2なので、 Z1’、Z2’を展開して、 (jωLa+R1)R4=(jωLb+R3)R2 R1R4+jωLaR4=R2R3+jωLbR3 ここで、実部=実部、虚部=虚部である必要があるため、 R1R4=R2R3より、 実部側より、R2/R4=R1/R3 虚部側より、R2/R4=La/Lb ∴R2/R4=R1/R3=La/Lb =(L1-M)/(L2-M) となる。 補足も参照してくださいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/19 05:17:48 PM
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