|
テーマ:本のある暮らし(3217)
カテゴリ:Books
『孤宿の人』しっかり読めたから。
ようやく、宮部みゆき! 『孤宿の人』上と下では、お話というかテーマ・流れそのものが違う。 印象を受けました。あたし。 心のふれあいのお話。『ほうと加賀様』 呆、方、宝って。ここ、じぃ~んとくるよ。 うさぎ(宇佐)ちゃんが、亡くなるのが、納得いかない私。 引っかかるんだぁ。 どうしても。 だから、孤宿。なのかね? 中円寺の和尚様。匙家の方々。・・・。 優しさ、とか、見守るとかって。 簡単じゃない。 加賀様が亡くなったことを聞いた『ほう』。 [ かなり経ってから、ほうが廊下の片隅で、手を顔にあて、一人で泣くのを啓一郎は見かけた。 慰める言葉はなかった。己にも、父にも、誰にもその資格はない。] 私は、ここで。号泣・・・。だった。 宮部みゆきの時代モノはよいです。 ミステリー作家のイメージが私の中では強かったので。 最初は『模倣犯』から入りました。 そして、登場人物多すぎの『理由』人物描写はすごい!!!ね。 『ブレイブ・ストーリー』 私はゲームの中って感じだったけど。ね。 絵本やエッセイも借りて読みました。 時代モノ 『ぼんくら』 『日暮らし』 とーっても、大好き。よいです。おすすめ。 これは、両方読んでもらいたい。 『ぼんくら』半年後くらいの設定の『日暮らし』 おでこ・弓之助ファンになること間違いない。です。 市井のお話。お江戸の庶民と、町方。捕り物系かな? 人情味にあふれかえっております。 先日惜しくも亡くなられた。杉浦日向子『隠居の日向ぼっこ』も手に取ることができた。粋な江戸の知恵まんさい・・・のエッセイ。 再び『孤宿の人』 お江戸から遠く離れた四国(讃岐)・丸海藩でのお話。 [~和尚は続けて、とんとんと胸を叩いた。 「しかし、宇佐、それでも御仏はわしらのここにござる。どこへも立ち退かれず、どこへもお隠れにはならん。わしらがそのお姿を探そうとするならば、必ず見ることができる。だがわしらが御仏を忘れれば、御仏のお姿は見えなくなってしまう」] ほうは、悪霊といわれた加賀様とふれあい。 ラストで。 [帰り際、見送りに出た啓一郎に、英心和尚はこう言った。 「あの子は御仏におうた。人の身の内におわす御仏に」] そして、 [「それは、おまえの命が宝だということだ。おまえはよくお仕えした。よく奉公をした。加賀殿はおまえにその名をくださり、おまえを褒めてくださったのだ」 今日からおまえは、宝のほうだ。] ほうは孤宿の人ではなくなったんだよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|