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ココロのSound of Silence.

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2013.08.03
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カテゴリ:COTTON NOVEL


「頭の中が、とっ散らかっているんだ」

僕が受話器に言う。


「そんなことだろうと思ったわ」

君の声が耳元でクリアに聞こえる。


「なんでわかったんだ?」

「あなたが受話器を取り上げるタイミング。いつもより早かったわ」

どうやら今日の僕は頭を冷やす必要がありそうだ。


やり残しの仕事を片付けないといけない土曜日。明日までは持ち越したくない。

彼女はそれを見抜いているのだろうか?


「ねぇ」

「なんだ?」

「1時間くらい散歩に出かけていてよ」

「うん」

「帰ってくる頃に、美味しいものを差し入れに行ってあげるから」

「そうだな、頼む...ありがとう」


彼女は電話を切った。ツー、ツー、ツー...。

僕は頭を振り、シャワーを浴びに行き、Tシャツとジーンズであてもなく散歩に出かけた。





  • COTTON-P27.jpg









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最終更新日  2013.08.03 08:47:50
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