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カテゴリ:アメリカ
今日うちの近くの広場に例のバックパックいすを持って論文を数本もっていったんです。日当たりの悪い家にこもっていると気がめいってくるから、太陽の下で(でも日陰にいたんですが)、ひろーい空間を目の前に、気持ちよく勉強しようと思って。
そうしたら、広場で3グループ(=6チーム)が野球みたいなものをやっているではありませんか。最初見たときはなんか野球とは感じが違っていたからクリケットか何かと思ったんですが、数種類のシグナル音が聞こえてきていたのでひょっとして、と思ってじっくり観察してみると、それは目の見えない人たちの野球でした。した投げで投げてたからソフトボールか? しばらく観戦した結果いくつかのことがわかりました。まず、バッターが打席に入るとヘルパー(なんてよばれているのかわからないけど)のひとがReady! Go! だかNow!だかって言うのにあわせてバッターはバットを振ります。シグナル音は投手が投球するまえから鳴っていて、バッターがバットを振ると音が変わっていました。おそらく守備陣がいまどういう体制なのかをしるためなのではないか、と想像。 当たったら、通常の1塁と3塁ベースの位置においてある、おそらくちょっと固めのスポンジかクッションでできている腰の高さくらいあるポール上のものに走っていって、触るなりタックルするなりします。 守備側はその1塁3塁ベース上のものより後方に7人プラスヘルパー2人(おそらくボールがどの方向に行ったかを言ったりしてるんだと思う)が位置しており、打たれたボールがバウンドしようがなにしようが、とにかく打者がそのベース上のものにタッチする前にボールをしっかりその手にキャッチすることでアウトとなる。 打者がその場で走者となる限りで、ダイアモンド上には走者はいない。守備よりはやくベースに到達したら何ポイント、という計算になってるのかな? もうみんなダイビングしまくって取って、かなり盛り上がってました! 細かいルールはよくわからなかったけど(たとえば1塁側3塁側どちらに走るかはどうやって決まるのか)、大まかなルールがわかってくると面白く観戦できました。:)ちゃんとユニフォームを全チーム着ていたのできっとリーグがあるんでしょうね。 アメリカって本当に体に不自由を持った人に優しいなあ、って思います、いろんな場面で。そして、ごく普通にいろんなことをやって楽しんでいるんですよね。それがとっても自然で素敵です。 あらためて人間って、そして人間の体って本当にすばらしいなって思った出来事でした。 経済学部の教授で目がまったく見えない教授がいるんです。授業は普通にやるんですよ。要点をOHPシートに書いておいて、それを順番に自分でOHPにのせて授業をするんです。どのシートに何が書いてある(毎回15枚以上は使っているんですよ)かわかってて、順番も完璧。しかも授業で使うテキストもすべてあたまに入っていて、ページ数まですぐ出てくるんです。 E-mailなんかも音声で読み上げるプログラムを使って、試験の採点もTAの力をかりるけど自分でやる。本当に尊敬しちゃいました。授業そして試験は難しく大変でしたが。(すごく頭のいい教授の授業は時に大変なんです、理解するのが。学生がわからないとこがわからないというかで) さーてと、私もがんばろうっと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月10日 08時29分19秒
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