|
テーマ:サッカーあれこれ(19788)
カテゴリ:深読みオシムジャパン
先日、知り合いの使わなくなった椅子を引き取るかどうかで、うちの奥さんと意見が衝突して、ちょっとした言い合いになった。
私は、部屋がこれ以上狭くなるのが嫌で反対したのだが、結局、妻の強い要求と不機嫌そうな顔に押し切られて、渋々承諾したのだった。 それで一件落着したと思っていたら、妻の方は、私が素直にOK!と言わなかったのが不満と見えて、なんだかんだと、最近の私の態度を非難し始めた。 曰く、結婚前や結婚当時は、反対するにしても、もうちょっとまじめに返事をしていた。男はみんな結婚生活が長くなると変わってしまうのは、仕方がないとみんな言うけれど、そうじゃない人っだっている。近頃は、暇さえあればコンピューターに向かっていて、話をする時間も減っているし、話しかけても、うんとか、ああとかの生返事が多い..... 私は、反論するより、あっ、と思った。 私にとって、この結婚は2回目で、同じ失敗を繰り返さないために、自分に課したことが、いくつかあった。こう言うと、すごいことを心に誓ったと思われるかも知れないが、それは、全然大袈裟なことではなくて、ほんのちょっとした事ばかりなのだ。 外食する時に、中華にするか、和食にするか、イタリアンにするかとかは、妻の希望にそうこと。妻が食事を作った時は、私が食器を洗いゴミの始末をする事。妻の洋服は、私がアイロンをかけること。誕生日とクリスマスと結婚記念日には、カードとプレゼントを贈る事。バレンタインデーには、バラを贈る事。そして、どっちでもいいような事は、我を張らずに出来るだけ妻に譲る事、等々。 どうしてこんな細かい事が、大切なのかと後で考えてみて、やはり、男性が女性より腕力が強いからだという事に、行き当たった。最終的に、男は暴力に訴えて、女性を従える事が出来る。 そうならないためかどうかは、良く分からないが、とにかく、中華が食べたいのだけれど、しょうがない、辛抱して和食にする。そして、面白いもので、私が折れると、妻が、やっぱり和食にしようと、気分を変えたりすることもあるから、これは不思議である。 そして、私が働いている店の若い従業員が、結婚した時など、私のポリシーをそれとなく、伝授したりしていたのだけれど、2度目の結婚生活も長くなって、気持ちも、自然にだんだんと緩んでいて、私が私の言った事を、つい忘れてしまっていたのだった。 いつものように、1日、2日もすれば、何もなかったように元に戻るのだけれど、今回は、時間を作って話をするように心がける事、がリストに追加されることになった。 リストのひとつひとつは、どうって事のない些細なものなのだが、全部を実行しようとすると、これはかなり厄介で面倒くさい事が分かる。誕生日とクリスマスと結婚記念日とバレンタインデーは、毎年やって来る。3ヶ月に一度はプレゼントを考えなければいけないし、たまには、何の理由もなく、自分の我を通したい時もある。そんなに疲れている訳でもないのに、皿洗いが本当に面倒くさく思える時も多々ある。 しかし、最後には、面倒くさいなあと思いつつも、私は腰を上げるのだ。 サッカーと結婚生活は、まったく別のものだけれども、共同で何かを成すために、地味で目立たない、かなり面倒くさい事を、こつこつとやり続けるのは、とても大事で必要な事だと思う。 と言う訳で、私は、結婚というピッチの上を、日々献身的に水を運んでいるのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.17 10:32:56
|