この作品、バートンの資本主義経済に対する皮肉が見え隠れしています。

好景気によって企業の業績が上がっても、企業は更に利益を追求する為、
機械を導入したり、人件費の安い海外に工場を作ることによって
自国の労働者たちを切り捨てます。

好景気なのに、労働者は職を失ってしまうという矛盾。
貧富の差は広がる一方です。



ゴールデンチケットはお金には換えられない貴重な物。
しかし、チョコを買うにはお金が必要。


お金が無い子供にはチャンスさえ与えられないのが現実です。
貧乏なチャーリーは拾ったお金でしか、幸せを掴めなかったという皮肉。




※お金の無い大人はこんなになります↓





ちなみに、チャーリーは何の努力もすること無く、「特別賞」に選ばれる訳ですが、
ハッキリ言って納得できません。

最近のバートンは家族愛（特に父と息子の和解）を描きたいようですが、
変に原作のシナリオを変えるのはやめて欲しいです。


あと、チャーリーがスゴく地味なのに対して、ウォンカがキモすぎです。


見所はウンパルンパのみです。

　↑　コイツ最高


シナリオ－20点、ウンパルンパ90点（計70点/100点満点中）