退院後のメモから(7)
2月25日(土)≪ 映画を観る ≫ 「はやぶさ 遥かなる帰還」はノンフィクション作家で獨協大学特任教授である山根一眞の原作。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星「イトカワ」に着陸し、大量の微粒子を地球に持ち帰る話。「イトカワ」は日本のロケット研究の先達である糸川英夫博士の名に因むもので、アメリカのMITによって1995年8月に発見されている。 半径160m、長径500mの小さな惑星イトカワに向けて「はやぶさ」が飛び立ったのは2003年5月9日。予定では2年後にサンプルを採取して地球に戻る計画だった。それが太陽電池の劣化や燃料漏れやイオンエンジンの不調などが重なり、一時は通信も途絶える。ところがエンジンを開発した企業の一社員とJAXAの研究者の涙ぐましい努力で、ボロボロになりながらも予定の5年後に何とか帰還する。 極めて科学的な内容だが、人間愛に溢れ、スリルに満ちた素晴らしい映画だった。主な出演者は渡辺謙、江口洋介、吉岡秀隆、山崎努、石橋蓮司、藤竜也。「はやぶさ」はイトカワに2度着陸しながら、予定した機能が作動せず、当初はサンプルの採取に失敗したと思われていたが、その後カプセルコンテナ内で大量の微粒子が発見された経緯がある。 最近の新聞によれば、微粒子の中にごく小さな「クレーター」状の穴があるものが見つかった由。これは宇宙を飛び交う極小の物質が衝突したと考えられるようだ。そして「はやぶさ」がもたらした成功は、「はやぶさ2号」打ち上げ計画の実現へとつながった。映画ではカプセルがオーストラリアに着陸したところで終わるのだが、参考までにその後の状況を記してみた。2月26日(日)≪ 契約、マラソン、お別れ会、温泉 ≫ 朝は珍しくパンを食べる。これは映画の帰りに買ったもの。業者が契約書を持参する前に、玄関や外階段の氷を砕く。一旦融けた雪が夕方からの寒さで再び凍り、危険を感じたためだ。契約は短時間で無事に済んだ。外に出て屋根の形状などを再確認。西側の屋根は冬の午前中にも関わらず、良く日が当たっている。そのため西側へのパネル設置数を増やすことにした。 その後テレビで「東京マラソン」を観戦。話題の公務員ランナー川内選手は給水に3度失敗して失速。2時間12分台で14位に終わった。代わって日本人トップに躍り出たのが無職ランナーの藤原新選手。2年前までJR東日本に所属していたが、駅伝中心の練習に飽き足らず、マラソンを目指して目下1人で練習しているとのこと。 そのハングリー精神で2時間07分48秒の好記録で2位(日本人1位)となり、ほぼロンドンへの切符を手中に納めた。奥さんと子供は奥さんの実家である富山で別に暮らしているそうだが、副賞の高級車や賞金をゲットして大喜びだったようだ。こんな選手もいたとは驚きだ。惨敗した川内選手が反省し、翌日に丸坊主になったのにも驚いた。さて、走友達の結果はどうだったのだろう。 午後、妻は友達とのお別れ会に行った。一緒に旅行したり観劇する仲良しだが、このたび望まれて再婚し遠くへ行ってしまうようだ。私は自分へのご褒美代わりに近所の温泉へ行った。確か日曜日の料金は800円のはずと思っていたのだが、26日は「フロの日」らしく390円で入れた。すっかり体が温まり、厚手の靴下の片方を忘れて来たのが愛嬌か。< 2月のラン&ウォーク > ラン回数:2回 ラン距離:15km ウォーク:111km 月間合計:126km 年間走行距離:169km 年間累計:378km これまでの累計:78、523km(地球2周到達まで残り1493km)今月は不整脈の手術でドクターストップ中です。