マックス爺のエッセイ風日記

　昨夜ある方のブログを訪れた時のこと、そこには気になる話題が載っていた。自分も何かコメントすべきだろうと考え、コメント欄を開いてビックリ。何とそこには前夜私が書き込みをした文章があった。驚いたのは自分が書いた覚えが全く無いことだ。きっと疲労がピークに達した状態で書き込んだと思う。

　慌てて読み返すと一応まともな内容で安心はしたが、それにしても記憶が無くなるほどの疲れの原因は何だったか。振り返れば仕事が忙しかった上に、ランニング、寝不足、そして社会保険事務所への書類提出などが重なっていたのは確か。多分この２、３日に書いた文章にも、きっと「潤い」が無かったのではないか。

　昨日は一日雨。久しぶりの天からの恵みで、乾燥に苦しんでいた庭の植物達は生気を取り戻した。白っぽかった畑の土は黒々とし、タマネギの苗はいくらか大きくなった。そして久しぶりに７時間ほど眠れたせいか、疲れが取れて体が軽くなった私だ。

　今朝の第１現場では、緊張した面持ちの新入社員が大勢出勤した。中には玄関に入る前に、わざわざコートを脱ぐ人も。きっと就職活動の際の「教え」を守っているのだろう。律儀な新入社員が多い中で、今日からの研修に遅刻した人も２人。市内の交通や地理に疎い地方出身の人だろうか。それとも学生時代の感覚がまだ抜け切っていないのだろうか。

　管理会社の人事異動に伴い第１現場の事務室では、今朝から３人の職員が事務引継ぎを開始した。その様子を窺いながら新しく来られた方の人柄や力量を観察。中途採用者とのことだが、どうやら人柄は良さそう。所属する走友会のメンバーの中にも今回異動者があったようだ。４１年間勤務した中で１１度転勤し、全国を異動した前職時代を思い出す。

　第２現場のビルを訪れると、管理会社の所長が機密文書を裁断作業中だった。２年７ヶ月もの間私はその仕事を担当していた。いかにも手伝って欲しい口ぶりだったが、私は無視した。それは彼がなすべき最後の業務で、その対価も十分受け取っており、時間もたっぷりあるはず。我が社の職員がやり残した仕事なら手伝う理由になるが、そのビルでの勤務を終えた私はもう労働の対価を得ることは出来ないのだ。

　一旦職を離れれば、発注側の役職者も受注側のパート職員も一切関係ない。１人の人間対人間だ。そのうち彼もその事実に気づく時が来ると思う。もし日頃から信頼関係が存在したなら、きっと私も喜んで手伝っていたことだろう。上司のミスで１時間早く帰れる折角の機会を自分のために使おう。そう考えた私は、ゆっくり走って我が家に帰って来た。どうやら暖かい春の日差しも戻ったようだ。

　さて、甲子園では花巻東が長崎の清峰に０対１の僅差で敗れた。残念だったが、最後まで東北勢も良く頑張ったと思う。連日の激戦を乗り切った両校に、心からの拍手を送りたいと思う。